2014-12-02 入り口を探すレース－チャンピオンズC－

とにかく難解なレースだ。

いや、今更そんなことを江戸川さんに言われなくても、
皆さん分かっているだろうけど、難解だ。

何が難解かって、入り口（本命）が難しい。

今年のダートＧ１で好成績を上げまくっているコパノリッキーが
たぶん人気になるであろうけれど、

叩き２戦目となるホッコータルマエも、
帝王賞を勝ったワンダーアキュートもまだまだ侮れない。

たしかにコパノリッキーは強くなってきたけれど、
中京ダート1800ｍを逃げ切るのは至難の業。


今回はＧ１で前走のＪＢＣのように上手く逃げられないだろうし、
好位につけたとしても、マークが厳しくなって、
思い通りの競馬が出来ないかもしれない。
個人的に結構不安な１番人気馬だ。

サンビスタは抜群の安定感を示しているけれど、
さすがにダート女王とはいえ、
古馬一線級と走るとなるとさすがに厳しいはず。
思い切って無視。

去年の東京大賞典でトラブルがあって惨敗した
ローマンレジェンドだってエルムＳの走りを見る限り
今回の有力候補であることに間違いない。

４カ月半の休養明けとはいえ、
休み明け後は【４・０・２・０】と抜群の安定感。
６歳 という年齢を考えれば、
円熟期に入ったとみていいんじゃなかろうか。
いや、そう見ちゃう。江戸川の節穴（？）の目はそう見てしまう。

ただ円熟期といえば、インカンテーションも忘れちゃいけない。

昨年のＪＣダートからじっくり立て直された
エルムＳでローマンレジェンドの３着。

そこから重賞を含む３連勝で勢いにノッている。
まさに今が成長のピークという感じ。
今回も世間的には捨て置けない１頭のはず。

ただインカンテーションを軸に考えた時に怖いのが、
直線で坂のあるコース（中山・中京・阪神）での上位クラスでの実績が無い事。
中山・中京・阪神ダートに限っ た戦績は【３・０・１・３】。

「なんだ２回も勝ってるじゃないか」と思ったかもしれないけれど、
これらの勝利は全て平場条件でのもの。
特にクラスが上がってからはピリッとしない。

ちなみに去年レパードＳ（Ｇ３）で１着になって以降、馬券を外したのは２回だけ。
これだけ見ると非常に優秀だけど、

馬券を外した２回は中山（６着）と阪神（14着）でのもの。
中山で0.9秒差・阪神では1.6秒差と結構な差で負けている。

現在の３連勝も直線は平坦コースでのものばかり。
タフさには、やや欠ける印象は拭えない。

と、ここまでインカンテーションを嫌ってみたけど、
「結局、江戸川の本命は何なんだ？」と聞かれたら、

まだ調教も見れていないし、
枠も決まってないから確定ではないけれど、
面白そうだなぁと思っているのが、

インカンテーションと同じ４歳馬・クリソライト。

前走のＪＢＣクラシックこそコパノリッキーの逃げ切りを許したものの、
交流重賞では早めに先手を取りしぶとい競馬を見せてきた。
インカンテーションほど注目されてはないけど、着実に力をつけて来ている１頭。

今回のチャンピオンズＣは前を行くコパノリッキーを捕まえる為、
各馬早めに動きだす展開に なり、スタミナ勝負になる可能性が高い。

５月にはブリリアントＳ（２１００ｍ）でも５着になっており、
長い距離への適性は十分。

乗り役もビュイック騎手もこれまで日本国内のダート戦で
３着内率26.3％とかなり高い数値を誇っている。一発の気配は十分だ。

クリソライトはそこまで人気になっていないし、
コパノリッキーはもちろん、
巻き返しを狙うホッコータルマエや
ワンダーアキュートあたりとの組み合わせの馬券でも
それなりの配当が期待できる。

昨年も６番人気のワンダーアキュートが、
一昨年も同じく６番人気だったニホンピロアワーズが穴をあけているレース。

（名前は変わったけれど）例年穴馬が馬券に絡むレースだけに
堅い馬券だけ買っていても仕方が無い。

展開的に苦しそうなコパノリッキーや
コースが向かないインカンテーションを絶対視せずに、
柔軟にどこから入るか決めた方がいい。

クリソライトは一発の臭い漂う穴馬ということを
しっかり覚えておいて、入り口（本命）を確定させたい。