セントウルSのエピセアローム(6番人気1着)
ローズSのラスヴェンチュラス(3番人気3着)
神戸新聞杯のロードアクレイム(8番人気2着)
スプリンターズSのドリームバレンチノ(9番人気3着)
この1ヶ月、毎週火曜日に更新するこの「レース分析」コーナーの中で、
推奨した注目馬が全て馬券圏内に入っています。
たくさんの様々な反響があり、毎週注目度が上がっています。
今週も体が締まらない分、気を引き締めて頑張りたいと思います。
毎日王冠・京都大賞典といえば、
競馬ファンにとって本格的な秋の訪れを告げる重要なレースで、
東西のメインレースにG1級の馬が多数出走する事で有名です。
今年は三日開催の影響で同日に行われることはなくなりましたが、
2歳重賞のデイリー杯2歳Sを始め、週末は目白押しのレースが続きます。
その中でも今回は毎日王冠をピックアップします。
毎日王冠の注目はなんといっても
98年エルコンドルパサー以来の無敗のG1馬の挑戦となる
カレンブラックヒルでしょう。
カレンチャンで一気に知名度を上げた鈴木隆司オーナーの持ち馬です。
先週カレンチャンは惜しくもスプリントG1で
3勝目を上げる事は出来ませんでしたが、カレンブラックヒルにはある意味
カレンチャン以上の期待がかかっているかもしれません。
オルフェーヴルがいなくても、
秋の天皇賞は超ハイレベルのメンバーが想定されています。
ここで勝てば間違いなく中距離戦線の主役に立てるカレンブラックヒル。
多少馬場が重くなっても大丈夫そうな血統ですから、
秋雨の気配もある週末の馬場にはうってつけの存在かもしれません。
しかもシルポートが逃げるなら、番手につけて先行抜け出し。
前が止まらない馬場で優勝という絵は簡単に描けます。
当然1番人気として推している方が多いのも納得です。
しかし前述したように、前が止まらない馬場で恐い存在なのがシルポート。
中山記念やマイラーズCの時に逃げて波乱を呼びこんだ存在で、
スムーズに自分の競馬が出来るなら注意しなければならない存在です。
そして徐々に存在感を失くしつつあるエイシンフラッシュも
ここで王者復活を遂げるかが注目です。
10年のダービー以来、2年以上勝ち星はありませんが、
その安定感のある走りは注意しなければなりません。
G2とはいえ、一線級と対決するのが初めてという馬が多いのも
今回の毎日王冠の特徴の一つです。
順当なら一番評価されなければならないのはエイシンフラッシュです。
また順当な評価なら名乗りをあげたいのはリアルインパクトでしょう。
3歳としては異例の安田記念制覇。
その後は目立った活躍はしていませんが、
この1年でハイレベルなマイル〜中距離路線で一定の存在感を出し続けていました。
昨年2着の舞台なら色気はあるはずです。
また同じ安田記念馬のストロングリターンも得意の東京なら無視できない存在です。
左回りで5勝をあげている「左回り巧者」で、
堀厩舎の毎日王冠3連覇の偉業に貢献しそうな1頭です。
G1を制し、馬にも自信が出てきているようであれば、
このメンバーで下手な結果は出さないはずです。
人気馬の組み合わせで決まる事も多い毎日王冠ですが、
毎年1頭は穴馬が3着圏内を確保するレースでもあります。
今回は2頭ほど、
そんな波乱を起こしそうな注目馬を2頭ほどピックアップします。
まずは名牝の血を継ぐ
フェデラリストでしょう。
母:ダンスパートナーは95年のオークス馬で
サンデーサイレンスの初年度産駒です。
ダービーを勝った同年のタヤスツヨシよりも強いと言われ、
その後欧州遠征した勢いで牡馬に混じって菊花賞出走。
淀の3000mで5着するなど、その強さは名牝の名に相応しいものでしょう。
しかし繁殖後はなかなか活躍馬を出せず、
全妹のダンスインザムードが桜花賞を始めG1を2勝。
繁殖入り後も初年度からフェアリーSを圧勝し、
活躍中のダンスファンタジアを出すなど活躍していたのに対し、
ダンスパートナーは6番仔のフェデラリストで初の重賞勝ち馬を出します。
エンパイアメーカー産駒のフェデラリストは今、
馬産地でもかなり話題になっていて、そのブームの火付け役とも言える存在。
勝ち鞍は中山金杯・中山記念と小回りが得意そうなイメージですが、
乗り役の蛯名騎手からは大きい舞台の方が合うという評価もあるほど。
宝塚記念の雪辱を果たしたいところです。
また、同じ名牝の血を継ぐトーセンレーヴですが、個人的には評価は低いです。
ブエナビスタの弟でディープインパクト産駒。
母はエアグルーヴにも勝ったビワハイジ。
話題にならないワケがありませんが、個人的にその実力には「?」がつきます。
G3では強いですが、G2ではちょっと足りないかもしれません。
毎日王冠と同舞台のエプソムCを制していますが、
ハンデG3と伝統のG2では出走馬の格が違います。
過剰評価は禁物です。
それよりも、波乱の芽があるのはタッチミーノットなんじゃないでしょうか。
外過ぎる枠に入ると危険ですが内目の枠を取れるなら、面白いと思います。
タッチミーノットはダンスインザダーク産駒。
左回りが得意な舞台で一線級とは1キロの斤量差があります。
左回りは安定した成績ですし、シルポート・カレンブラックヒルの後ろに付けられれば、
後ろから有力馬が差してくる前にゴールに到達しそうな長くいい脚が使えるのも特徴的です。
前述したタッチミーノットはフェデラリストの母
ダンスパートナーの全弟・ダンスインザダーク産駒。
昨年は同父のダークシャドウが制した毎日王冠。
彼に流れる血が勝利を呼び込むかもしれません。
今年の毎日王冠は「ダンス一族」で
的中乱舞と行きたいところです。