2014-08-26 牝馬しか見えないレースーキーンランドＣ－

サマースプリントシリーズもいよいよ佳境。
そして夏休みも佳境。

スーパーに行くと、もう秋商戦が始まっていることを感じる。

ビールの秋味、梨、紅葉のＰＯＰ・・・。
あと一週間近くある８月はほぼ無視されている。

まだ24時間テレビも終わってないのに・・・。

そう夏も終わるし、秋も始まる。

そんな夏のノスタルジーを感じながら、
今週はキーンランドＣのお話。

このレースは牝馬も毎年のように馬券に絡むレース。

昨年のフォーエバーマーク、11年にはカレンチャンと
このレースを勝つことで活躍する牝馬も多数。

出走登録を見ると今年も牝馬から馬券を狙う事が安全パイな感じですね。

まず人気になりそうなのが、レッドオーヴァル。
スプリント界の名門・安田隆行厩舎で桜花賞２着馬。

高松宮記念からスプリントへ本格参戦し、
この夏に降級してから２戦１勝２着１回と連対率１００％。

しかし、1600万クラスで好走した馬がいきなり重賞で
活躍できるかどうかは少々疑問。

リーディングサイアーとして活躍中のディープインパクト産駒は
スプリント戦や洋芝で胸を張れる実績が無いのも事実。

去年も期待されたシュプリームギフトは３着が限界。
前走は確かに強かったけれど、展開がハマったのも事実。
過剰な期待を寄せるのは禁物でしょう。

それなら、まだオープンクラスで実績のあるスマートオリオンの方がマシ。

前走のＵＨＢ賞はタイム差無しの２着。
１着は覚醒した感のあるマヤノリュウジンなので
オープン特別とはいえ、価値ある２着とみていいでしょう。

中１週ではありますが、滞在競馬なので、
そこまで問題にしなくてもいいのかもしれません。

力のいる馬場は得意としていますので、
十分期待できますし、順調なら今週から復帰する武さんが乗り役。
「ユタカマジック」にも要注意でしょう。

しかし、今年の主役はなんといっても牝馬だと睨んでいるので、
スマートオリオンも馬券は抑えるけれども、軸には据えません。

今年のキーンランドＣで江戸川が最も注目している牝馬と言うのが・・・

___SILVER___

２歳女王にして函館スプリントＳの２着馬・ローブティサージュです。

前走・テン乗りの三浦騎手が好騎乗を見せ２着。

洋芝のような力のいる馬場は明らかに合っていますし、
短い距離も気性的に問題なし。

買い要素の方が多いと見て間違いありません。

あまり馬群の中で競馬をするより外目を回って
ズバッと切れる脚を使わせる方がこの馬には合っているのでしょう。

函館スプリントＳも阪神牝馬Ｓもそんな競馬でした。

大外はさすがに厳しいですが真ん中あたりの枠に入るのがベストでしょう。


そしてもう１頭面白い存在なのがエイシンブルズアイ。

これまでマイルを使われてきましたが、
本質的にはスプリントの方が向いているんではないかと見ています。

毎日杯で２着と言うのが唯一胸を張れる成績ですが、
その毎日杯は先行馬が総崩れする中、エイシンブルズアイも
４番手でレースを進め、踏ん張って見せるという
我慢強いところを見せました。

距離短縮は逸る気性を見せるエイシンブルズアイには歓迎。

つまりレッドオーヴァルが人気になればなるほど、
他の馬が美味しくなるのは競馬の摂理ですが、
大波乱が見込めるほど、オイシイレースではありませんので、

ローブティサージュからのそこそこの上位人気馬に流して
儲かってしまおうと算段しているところであります。