2014-07-29 この季節がやってきたことを感じるﾚｰｽ-ｱｲﾋﾞｽSD-

日曜日のレース回顧を書き上げた江戸川に
競馬スピリッツ事務局の稲葉さんが話しかけてきた。

「クイーンＳの方が面白いと思うんですよね。」

まだ特別登録は見てない段階でしたが、
例年メンバーが揃うクイーンＳは確かに面白そう。

秋への飛躍を誓う素質ある牝馬が
集まる重賞なので、稲葉さんの気持ちもわかる。

「でも世間の注目は年に一度の直線（千）重賞でしょうね」

「そうなんですよね。
競馬スピリッツでもアイビスサマーダッシュを特報にしてます。
来週も考察と予想よろしくお願いします。」

そう、今週の注目は新潟の夏の風物詩アイビスサマーダッシュ。

土曜深夜にやっている
「うまズキッ！」だって「うまンchu」だって
アイビスサマーダッシュの話をするに違いない。

そんなどーでもいいことを思いながら、
特別登録をチェックすると

「なんだこれは・・・？」

出走登録数が１７頭と非常に少ない。しかもメンバーがひどい。
ＯＰ特別かと思うようなメンツ。

転じて、クイーンＳは
アロマテイコ、アンアヴェンジド、
スマートレイアー、ディアデラマドレといった注目牝馬ぞろい。

ここにハープスター世代の実力馬マーブルカテドラルが
どこまで戦えるかが見物なだけにこっちの方が興味津々だ。

なんでクイーンＳを馬スピ特報の対象レースにしなかったのかと
事務局の稲葉さんを問い詰めようかと思ったけれど、
勝負レースで出せばいいか、いや、出さずにこっそり儲けてしまえばいいか・・・。

って、こんな邪（よこしま）なことを考えて儲かった例はない。
これはこれでいいか。

話はズレてしまったけれど、
フォーエバーマークの名前を見て、一考。

去年のこのレース２着。
あのハクサンムーンに0.1秒差の競馬をした馬だ。

しかも乗り役は直線競馬で最も頼りになる男・村田一誠。
いや、Ｉ・ムラタの方が外国人ジョッキーみたいで強そうだ。

「メンバーも手薄だし、簡単なレースだ」と、
余裕綽々に構えていたら、危険な匂いをカギとってしまった。

今回フォーエバーマークの背負う斤量は55キロ。
去年は54キロだから１キロ増えている。

いや、でも２走前に８か月ぶりに＋16キロで出てきて
55.5キロを背負いながら２着。問題ないとも判断できる。

じゃあ、心配ないかといえばそうではない。

過去10年、牝馬で55キロを背負って勝った例は09年のカノヤザクラしかない。
３着以内に広げてみてもエーシンヴァーゴウが12年に３着になってる。
エーシンヴァーゴウ自体は54キロを背負った11年の勝ち馬でもある。

実際にアイビスサマーダッシュが創設されてから
牝馬で55キロを背負って馬券になったのは２頭だけ。

こういう事実を踏まえればフォーエバーマークに絶対の信頼はおけない。
仮に２走前に好走していたとしても置けない、いや置かない。

それに今回フクノドリーム、アンバルブライベンといった逃げたい馬も多く、
さらに人気必死なフォーエバーマークは他の馬からのプレッシャーも
必要以上に受けてしまいそうだ。

そんな中でも１つ気になる事案を発見してしまいました。

これはそれはまさかの乗り替わりを予定している・・・

___SILVER___

３歳牝馬51キロのフクノドリームです。

新潟の直千競馬はダートを経験している馬に
アドバンテージがあるコースですが、
フクノドリームは昨年のエーデルワイス賞（門別・交流重賞）の勝ち馬で、
桜花賞でもあっと驚く大逃げ披露しました。

「軽量を活かして横山和が逃げれば面白いな」
と、ニヤニヤして眺めていたら、

横山和ではなく横山典の文字が。


あれ？ノリさん？


誤植かと思いきや、どうやらノリさんが乗り役の様子。

息子の横山和は今年、札幌遠征中で馬が回ってきたものと思いますが、
この乗り替わりは面白そう。

ノリさん51キロなんて、
いつかの目黒記念のキングトップガンを思い出しますね。

今回はＪＲＡ全10場重賞制覇の大記録もかかっているノリさん。

凱旋門賞に挑戦することも決定し、
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの関東のレジェンドの一発に期待したりしています。

しかし、この新潟直千競馬は外枠が圧倒的に有利なコース。
なんせきれいな芝の上をずっと走れるわけですから。

そういう事を考えれば、
枠順が出なければ具体的に予想が進まないのも事実。

でもまぁ、最初から「予想するのも無駄」という考え方の人は
７枠と８枠の馬の単勝買っておけばどうにかなるはず。

外有利なコースだし、１００円ずつ買っても
今の出走予定頭数なら５００円程度で済みますし、
ちょっとした穴が来ればプラスになってしまうオイシイレース。

７、８枠の単勝だけだまって買いましょう（笑）

って、適当に言ったけど、
良い考え方のような気もしてきた無責任な男であります。