ストレイトガール1強。
どー考えても1強なレース。
そう考えながらニヤニヤして出馬表を見ていた江戸川。
「あー、これは今週この馬で儲かってしまうわ」
と、またいつものように皮算用をし始めていたら、56キロの文字が。
江戸川の体重の半分くらいの数字か・・・じゃなくて、どーやら、ストレイトガールが背負う斤量らしい。
56キロか・・・。牝馬にとって56キロは重い。
ちょっと考えればわかる。
56キロってどんな状況かと言うと、イメージとしては100m走の選手が赤ん坊を抱いて走るようなもの。
こんな条件ではウサイン・ボルトは世界記録出せないだろうし、カール・ルイスなんて長嶋さんに「ヘイ、カール!」なんて呼ばれなかっただろうし、競馬好きの元タイガースの赤星なんて盗塁王になれなかったかもしれない。
それに函館スプリントSは文字通り函館で開催。
函館は洋芝といって、通常の芝よりもパワーの必要なコース設定。しかも週初めから雨が降っているし、週末までに乾くかどうかわからない。
とくダネ!のアマタツさんはとりわけ函館の事は言ってなかったけど、パワーの必要な舞台になるなら、
牝馬にとって過酷な斤量を背負って、さらにパワーの必要な馬場を走るストレイトガールから買うなんて正直、怖い。
強いのは認めるけど、2年前世界のロードカナロアだって負けている舞台。
(あれは騎手のせいかもしれないけれど)
もしかしたら穴馬の台頭があるかもしれない。いや、ある。
去年の同舞台で行われた函館2歳Sで勝ったクリスマスは50キロ。
56キロのストレイトガールから6馬身分のアドバンテージをもらっている。
毎年積極策をとる牝馬が好走を見せているし、今年の3歳牝馬路線のレベルの高さを考慮に入れると、6キロ差は非常にデカイ。
ただ問題なのがクリスマスは体重420キロ前後の小柄な牝馬。
雨が降ってパワーの必要な舞台設定になった場合、いくら50キロでも厳しいかもしれない。
メモリアルイヤーには今年ナンバーワンの新人の小崎くんが乗る。
いつも以上に積極的に乗るだろうし、他にも前目で競馬がしたい馬が多数。
そう考えると、穴馬候補って結構絞ることが出来る印象。
パワーの必要な舞台設定なら注目したいのはこの馬。
なぜか全く人気のない・・・
___SILVER___
クリーンエコロジー。
500キロある雄大な馬格にOPクラスでも通用する芝ダート兼用のスピード。
乗り役はカレンブラックヒルでお馴染みの秋山騎手。
競馬好きの諸兄ならビーナスライン、タニノマティーニという馬名を出せば、ピンとくるものがあるはず。
そう!
この2頭の共通点は北海道・1200mの重賞で秋山騎手が跨り「単勝最低人気」で優勝していること。
雨が降れば、ダート馬が穴をあけることが散見される函館1200mの舞台設定。それに一発の気配漂うジョッキー。
ストレイトガールに死角が多い以上、こういった穴馬から攻めたいところ。
ただ、一つ問題が。
もしも雨が降らず、そこまでパワーを必要としない舞台設定になった場合。
その場合はクリーンエコロジーなんか用無しになってしまうということ。
かといってストレイトガールの減点幅が小さくなるだけで、
信頼回復とは言いづらい状況が続いています。
ならば!
もう1頭、踏み込んでみたい馬を上げておきましょう!
それは、クリーンエコロジーと同じ厩舎のローブティサージュです。
こちらも秋山騎手が跨って2012年に2歳女王に輝いたG1馬。
マイル~中距離を使われてきましたが、距離は短くなった方がいいタイプ。
乗り役も今年のG1戦線で穴をあけまくっている三浦皇成。
血統的に洋芝は苦にしないはずですし、実際に勝ちあがってきた舞台。ストレイトガールやフォーエバーマークと言った牝馬よりも斤量が軽いのも強み。
外枠にならなければ、ガルボ、ハノハノあたりも面白いはずです。
とにかく本命を疑って大波乱と目している江戸川です。