11年のトーセンジョーダン。
12年のルーラーシップ。
13年2着のダノンバラード
ここ3年でG1優勝馬・連対馬を輩出しているAJCC。
ということは、このレースを優勝する馬は
「今年のG1で連対する可能性が高い」という結論が。
今年のG1レースをなんとしても的中させたいと思うあなたには
このレースを見逃すことは許されないレースとなりそう。
昨年優勝したダノンバラードが宝塚記念で(まさかの)2着。
今年も出てきているんで、狙わない手はありませんが、
昨年のレースは様々な議論を巻き起こした「疑惑の勝利」。
(直線で斜行。新ルールの下で審議になるが降着なし。)
「めっちゃ斜行しながら勝った」のが印象深い昨年のレースでしたが、
果たして今年もその手(?)が通用するかが疑問です。
そもそもラチを頼りにしないとまっすぐ走れない馬。
外枠に入った段階でより信用できなくなります。
(最内枠に入った有馬でも完敗しましたけど)
となると、めぼしいのは中山実績が光るヴェルデグリーン。
G1では頼りない感じもしますが、
「このメンバーでなら・・・」という期待を抱かせてくれます。
ただ・・・G1に直結するかもしれないレースで
「非社台」「非ディープ産駒」の馬なんて来るのか?
という疑問を抱く方もいるはず。
うん・・・まぁ・・・そうですよね・・・(お茶を濁す江戸川)
ただ、年明けからの・・・いえ、昨年12月以降の
中山で行われた重賞でディープインパクト産駒は勝ち星0。連対も0。
中山金杯のディサイファ・京成杯のアデイインザライフの3着が限界。
再三、各所で「今の中山はタフな馬場。パワー型じゃないと厳しい」と
指摘されているように、スピード型のディープインパクト産駒は
過度に期待できない状態です。
ジャングルポケット産駒のヴェルデグリーンなら
そういう心配は必要ありません。
乗り役も関東若手ナンバーワンの田辺大先生なら、心強い。
「ただし、今の中山ならもっと適性のあるのがいる、そっちが本命候補」
と、ほんのり先日まで考えていたんですが、
先週の日経新春杯の結果を見てその考えがより強固なものに。
枠順次第ではあっさり勝ち切るなぁと思っている
ケイアイチョウサンがここでは優勢かと考えます。
中山2200mは直線の坂を二回越えるスタミナの必要なコース。
しかも今の中山はパワーも必須な舞台設定。
金杯でも大外枠から0.2秒差まで詰めているわけですから、
もうちょっと内枠なら勝ち切っていてもおかしくなかった格好です。
昨年夏に重賞を勝って以降、そこまで大きく崩れていません。
ダノンバラードとの斤量2キロ差を考えても、
十分勝負になるでしょう。
それにもう1頭、大穴候補と考えているのがマックスドリーム。
距離延長がカギですが、瞬発力勝負になった場合、
人気上位馬を一蹴する可能性も十分にあります。
同時に金杯で推したサムソンズプライドも今回は十分狙えます。
主戦騎手の田辺大先生はヴェルデグリーンに騎乗するはずなので、
乗り替わりで新味に期待したいところですし、
そもそもの血統的背景も魅力。
父メイショウサムソンはオペラハウス産駒。
母父エルコンドルパサーは凱旋門賞2着。
母系はダイナカールを抱えた社台の名門。
いつ大きな舞台で勝ってもおかしくない血統背景はあります。
オペラハウスは先週のフェアリーSで伏兵のニシノアカツキが
2着になったようにタフな馬場は得意舞台。
十分すぎるほど一発の雰囲気が漂います。
最初に言った通りAJCCは
ここ3年でG1優勝馬・連対馬を輩出しているレース。
例年の傾向から言えば大荒れをすることはありませんが、
1番人気になりそうなダノンバラードには
致命的な不安要素もあるので、
素質自体は最上位のレッドレイヴンあたりも注意はしたいですが、
ケイアイチョウサンからちょこちょこ流して、
そこそこ儲かってしまうレースです。