お盆も、甲子園も、24時間テレビも終わった。
学生にとっては夏休みも終わる・・・。
そう競馬ファンには長く、
そしてツライ(?)夏競馬も終了を迎えますね。
来週にはもう京成杯オータムハンデという
伝統のマイルG3も開催されます。
重ねて言いますが、今週で夏競馬は終了です。
その京成杯「オータム」ハンデが「サマーマイルシリーズ」の
最終戦になっているのは御愛嬌で、今週で夏競馬も終わりです。
充実の秋に向けて、良い形で締めくくれるよう、
微力ながらお手伝いが出来ればと思います。
2012年の夏競馬の集大成。
今年の新潟記念はそんなレースになると思います。
今年の夏競馬を振り返りながら、
「負けている馬」にスポットを当ててみるといいかもしれません。
注目はG1級の実力と目されながら、
結局G3を一つも勝てなかったトーセンラーに集まりそうです。
6月の鳴尾記念から全て馬券圏内を確保するも最強5歳世代に阻まれたり、
格下と思われていた相手に足元をすくわれたり・・・。
と、今一つ結果を出し切れなかったトーセンラーですが、今回は期待できそう。
左回りがどうかですが、
馬場が渋らなければそれなりには走れるはずです。
そんなトーセンラーに負けられないのが、
小倉で浜中騎手を乗せて初の重賞を制したエクスペディション。
勝ち鞍のほとんどは小倉で上げていますが、
初の左回りへ対応出来るのなら、ここでも十分勝負になるはずです。
斤量の相手関係を考えれば、
「勝ちに行く」にはそこまで無茶な条件ではないと考えます。
夏に強いステイゴールド産駒には要注目です!
「今回こそ」そんな重賞初制覇の期待がかかるのは、
トウカイパラダイスではないでしょうか?
巴賞で藤沢厩舎の期待を一身に背負うルルーシュを撃破。
函館記念は惜しくも4着となってしまいましたが、実力は重賞級でしょう。
斤量も他の有力馬よりも軽い56キロなら逆転は可能です。
それに、牡馬勢に一矢報いたいのが、マイネイサベルでしょうか。
前走の関屋記念ではドナウブルーと同等に近い評価を得ており、
前回ほど相手関係は楽ではありませんが、
昨年の同舞台で行われた福島記念で3着。
鋭い伸び脚は今夏も健在です。
馬場も軽いようなら尚、評価は上昇するはずです。
それに穴馬候補の筆頭は格上挑戦のステラロッサですね。
格上挑戦は形だけで、春には準OPで素質馬ダコールを破っていることから
「重賞でも・・・」という期待がかかるのは当然です。
それに準OPとはいえ、前走の上がり3F32.3秒は驚異的。
前走から2キロも斤量が軽くなる今回は狙わざるを得ません。
しかし、今回最も注目している穴馬が他にもいます。
負けても負けても注目されない馬。
その馬が一気の巻き返しを期するのが、
ハンデ重賞の面白いところです。
その筆頭なのが・・・
ケイアイドウソジンです。
前走の七夕賞は大外枠から2番手の競馬ということで、
決して「枠に恵まれた」とは言えず、
そんな厳しい展開の中にあっても勝ち馬とは0.1秒差の4着。
斤量を考えれば逆転もあり得たレース。
レース終了後には石橋脩騎手も
「直線に入ってからもう一回ハミを取ってくれたので、
もしかしてと思ったぐらいです。
やはり力はありますね」と語っていたように、
厳しい条件をはねのけての4着。
真冬のマラソンレース・ダイヤモンドSを逃げきり、大波乱を演出した同馬。
乗り役の石橋脩騎手も、ビートブラックに跨って天皇賞を大逃げ。
オルフェーヴルを退けたのは今でも記憶に新しく、
今回もその再現が期待できそうなメンバー構成。
タップダンスシチーやナカヤマフェスタなどが勝った
出世レースのメトロポリタンSを制しており、
フロック視するのは危険な存在と言えます。
さらに充実の秋へ飛躍したいのは
古豪・スマイルジャックもその1頭では無いでしょうか。
前走は6着と言ってもその末脚は見事なもの。
斤量などを考えれば、若干軽くなる今回は面白そうです。
3連覇がかかるナリタクリスタルは
当日になってみないと気配が掴めません。
枠順次第では狙える・・・という感じでしょうか。
夏競馬の集大成・新潟記念。
「勝った、負けた」のスポットが当たる馬だけでなく、
負けた馬はなぜ負けたのかという分析が
重要になってきます。
「勝者敗因を秘し、敗者勝因を蔵す」という言葉が示すように、
負け続けている馬にこそ注目してみる事をオススメします。