昨年3月の中京競馬場のグランドオープンの影響で、
過去のデータが一切通用しなかった昨年のCBC賞。
それもそのはず。
平坦小回りの競馬場から、
3コーナーから下り坂はあるし、直線長くなるし、
ついでに坂まで設定されて、タフなコースに一変。
今年の考察をするにしても、
過去のデータは去年のデータしかないし、
中京の1200mのデータを今さら江戸川が出したところで、
大手専門紙あたりがやっているんで、面白味もない・・・。
そう、江戸川さんは上手いこと、隙間産業的な
考察を展開しようと考えている。
そういえば・・・
「競馬スピリッツももうすぐ誕生して1年か!
去年から連載している栗山さんのコラムからヒントを拝借・・・」
と思って見返したら、
去年のこの時期はアイルハヴアナザーに触れてらっしゃった。
そういえば1年前は栗山さんも私も・・・
いえ、競馬スピリッツ関係者の誰もが手探りだった時期。
さすがにこの春、種付けしたばかりのアイルハヴアナザーの話をしても、
CBC賞には直結しない。
うーん、困った。1年経って懐かしんだだけで、
レース考察自体が振り出しに戻ってしまった。
約1年経ったので、本音をちょっとだけ言うと、
江戸川のレース考察とかコラムの文章とか未だにキャラが固まっていない。
1年経っても手探りは続いているので、
江戸川乱舞というキャラクターの方向性がどうなっていくのか、
自分自身よくわかっていない。
と、こんなニヒルな感情を出してみると・・・
切り口がみつかった気がしてきた。なんとなくしてきた。
もしかすると騎手も同じで、
昨年3月に改修された中京コースのキャラクターを
まだ把握できていないんじゃないか。
特に中央4場が主戦場の騎手はそうなんじゃないか!?
改修されたとはいえ、中京はローカル競馬場。
これまで行われた重賞でも高倉、川須、浜中騎手など、
若手でも重賞を勝ってしまえる競馬場という特徴がある。。。
「なるほど!若手騎手でもガンガン馬券を買った方がいいコースか!」
ならば松山騎手あたりは中京マイスターと呼べるほどに信頼度が高い。
また、大迫氏によれば、中京ダートの中井騎手は「買い」だと言う。
じゃあ、中京マイスターの松山騎手から勝負しようと、
出走予定表を見てみると・・・いた!
「ザッハトルテ 松山弘平」
ザッハトルテ・・・だと・・・
なんて買いづらい馬に乗ってるんだろう。
あれ・・・?でもよくよく見返してみると、
府中の1400mの混合ハンデ戦だけど、53キロで勝ち上がってる。
前走のヴィクトリアマイルは16着だけど、距離も長かったし、
いきなりのG1で勝ち馬と0.8秒差ならそこまで悪くない気もする・・・。
いや、むしろ可能性を見せているんじゃないか。
今回、ザッハトルテは52キロで一番重いマジンプロスパーとは6キロ差。
しかもマジンプロスパーは人気になりそうな同型のハクサンムーンという
厄介な相手を抱えたトップハンデ。
怪しい人気(トップハンデ)馬だ。
高松宮記念で世界のロードカナロアから0.2秒差の競馬をした
酒井学騎手騎乗のハクサンムーンは57.5キロでマジンプロスパーに次ぐ斤量。
しかもアイラブリリ、エーシンダックマンといった前に行きたい馬も多数いる。
うーん、もしかすると、
ザッハトルテは案外悪くないんじゃないかと言う気もしてきた。
サドンストーム・ツルマルレオン、フレールジャックなど、
勝ち切りそうな馬には後ろからの馬も多い。
このあたりがけん制し合う展開も面白そう。
そうなると波乱必至の展開に・・・!!
前の方でペースを速くしもらって、後ろでも牽制し合ってもらう。
そんな展開なら人気のないザッハトルテさんにはチャンスな気もする。
軽い52キロだし、中京得意の松山騎手だし、ノーマーク(だろう)し・・・。
それに父:クロフネに、ザッハトルテさんの白い馬体・・・
どっかで見た事あるなと思ったら、カレンチャンそっくりだ。
あのカレンチャンに凄く似てる!(興奮)
パッと見の実力ならマジンプロスパーかもしれないけど、
トップハンデがどう出るか・・・
マークを受ける立場になった時の競馬が上手くできるかどうか・・・。
これはハクサンムーンにも言えることで、
彼らは不安要素の方が大きい。
ほかのそこそこ人気になりそうな馬も、
開幕週の馬場をどうこなすか、
また、中央4場が主戦場の騎手に対して、
ローカルが主戦場の騎手がどこまで中京に対応するか・・・
また、ローカル主体の騎手のアドバンテージである
「経験値」でどこまで上位騎手に太刀打ち出来るかも注目しながら、
おいしそうなザッハトルテさんの一発を期待する事にする。
馬も名前も美味しそうな1頭だ。