今週のメインレースを江戸川乱舞が大分析! レース考察

2012-06-20 今週の注目レースは春のグランプリ 【宝塚記念】

今週の注目レースは春のグランプリ
第53回 宝塚記念

オルフェーヴルを中心に、有力馬が出走予定となっている。
疑問が残っているので、出走してきても重い印を打つ事は全く考えていない。

G1馬だけでも・・・

アーネストリー(宝塚記念)
エイシンフラッシュ(日本ダービー)
オルフェーヴル(三冠・有馬記念)
ビートブラック(天皇賞・春)
ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)
ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世カップ )

そうそうたるメンバーが並んでいる。

トーセンジョーダンやダークシャドウは欠けてしまったものの、
国内最強の座を決めるに相応しいメンバー構成となったといえる。

注目はなんといってもオルフェーヴルだが、
国際G1制覇のルーラーシップ、充実著しいトゥザグローリー、
ウインバリアシオンなど、虎視眈々と勝利を狙っている。

少なくとも本日(6/19)の段階でオルフェーヴルの出走は不明確だが、
個人的にはオルフェーヴルに印を打つ予定は今のところ無いので全く問題ない…
が、1人の競馬ファンとしては三冠馬が出てこないのは寂しいので、
是非とも出走してほしい。

そもそも「体調が〜」とか「雰囲気が〜」と言っているが、
ある程度、走れる状態になっている事は間違いない。

そもそも走れない状態であれば、ノーザンファームが
しがらきから、トレセンへ移動させるはずがないだろう。

(そこそこ)走れる状態になっているからこそ、栗東に戻しているはずだ。

そもそもオルフェーヴルは立派な三冠馬ではあるが、
本当に強いのか個人的に問いたいくらいだ。

同じ4歳なら、ウインバリアシオンとショウナンマイティの方が
現状なら強いのではないだろうか。

これだけ言って、オルフェーヴルが来たら仕方ないが、
あの阪神大賞典以降、三冠馬どころか、
競走馬としての輝きすら失っているのではないかと思う。

今回は、オルフェーヴルは出走しないものとして考えたい。

今のところ、現状でG1を制している
エイシンフラッシュとルーラーシップは、
最有力候補ではないか。

香港のクイーンエリザベス2世カップも「レベルが低い」と言われているが、
勝ち方やレース運びを見ても、間違いなく、
宝塚記念の主役は「ルーラーシップ」だろう。

決して適性が高いとは言えない有馬記念で、
上がり最速33.2秒で上がってきた事を考えると既に「完成している」と見ていい。

ではルーラーシップで堅いのかと言われると、まだそこまで断言できない。

岩田・横山・四位・福永とルーラーシップの背中を知る騎手は多い。
オルフェーヴルが万全でない以上、マークが集中するのはルーラーシップだろう。
名手・ウィリアムズと言えども、苦しい戦いになるだろう。

これはあくまで想像の範疇を越えないが、
4〜5番人気になるだろうエイシンフラッシュの方が
馬券的妙味はあるのではないか。

乗り役も昨年の天皇賞・春(2着)以来の内田博幸騎手になる。
何と言っても、ダービーを制したコンビだし、
エイシンフラッシュが大崩れが少ない事が理由の一つだ。

ダービー馬ではあるが、「東京が嫌いなんじゃないか」と思うほど
左回りは戦績が振るわない(ダービー以降[0.0.0.3])。
しかし右回りの競馬場での安定感は素晴らしいもの(ダービー以降[0.3.2.1]) がある。
今回の宝塚記念も軽視できない。

藤原英調教師も「負けたらドバイの影響」と言っている程、今回は自身がある様子。

エイシンフラッシュに不安材料があるとすれば、
ドバイの影響と馬場状態くらいか。

今回は台風が近づいている影響で馬場状態が読めない部分がある。
もし仮に馬場が渋ってしまった場合は消せる馬が増えるので、
それはそれでありがたい。

馬場が渋れば、スマイルジャック、ナカヤマナイト、ビートブラック、
モンテクリスエスは消しになるだろう。
ただ、この4頭の中に人気上位馬がいないのが残念だ。

馬場が渋って評価を上げるのは
___SILVER___ ロングスパートの使えるトレイルブレイザー、逃げ宣言中のネコパンチ、パワータイプのヒットザターゲット、中山記念でシルポートを撃破したフェデラリストあたりだろう。

個人的にはトレイルブレイザーが注目なのだが、
池江調教師がどこまで仕上げるのか疑問がある。

池江厩舎は4頭出しで

オルフェーヴル   池添(社台系)
トレイルブレイザー 武豊(非社台系)
トゥザグローリー  福永(社台系)
マウントシャスタ  川田(社台系)

トレイルブレイザーだけが非社台の生産馬で、
めずらしく池江厩舎の馬に武豊騎手が騎乗している。

日本最大の生産者集団・社台グループの生産馬を差し置いて、
ノースヒルズのトレイルブレイザーを勝たせる気があるのか、甚だ疑問である。

そもそもマウントシャスタは
日本競馬で禁止されているラビットなんじゃないかと、邪推すらしてしまう不可解な出走。

53キロで斤量の恩恵があるとはいえ、
同世代の実力上位馬(ディープブリランテやゴールドシップなど)とすら走ってないのに、
いきなりグランプリは荷が重いのではないか。

少し話が逸れたが、馬場が渋らなければ早めに抜け出す
アーネストリー、エイシンフラッシュ、トゥザグローリー、
ウインバリアシオンにチャンスがあり、
後ろから差してくるショウナンマイティ、フェデラリスト、ルーラーシップが
有力になるのではないか。

穴党の方にオススメしたいのが、ショウナンマイティだ。
この馬には重い印を打つことになりそうだが、前走の鳴尾記念の走りを見る限り、
トゥザグローリーに力負けしていない。

トゥザグローリーは福永騎手が完璧に乗ったが、
ショウナンマイティはスローペースの中、外を回って33.2秒の豪脚で上がってきて、
半馬身差の負け、もう少し内を回っていれば違った結果になっていた事は間違いない。

ショウナンマイティと言えば忘れてはいけないのが、
フェデラリストだ。

産経大阪杯ではショウナンマイティの1.5馬身差で2着に敗れているが、
斤量はショウナンマイティよりも1キロ重く、
テン乗りの横山典騎手だという事を考えれば今回は同斤量になるし、
乗り手も主戦の蛯名騎手に戻る事を考えたら、簡単に評価を下げてはいけないだろう。

ただ、ショウナンマイティは58キロを背負うのが初めてで、
渋った馬場を経験していないというマイナス面もあるので、
慎重に印は打たないといけないのも事実だ。

今回は台風と言うトリッキーなイベントをどうとらえるかで
馬券の選択が変わってくる。

今、言える事は「オルフェーヴルは要らない」の一言に尽きる。


このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
走らない馬から決めていく独自の的中方法“逆走競馬予想”であたり馬を引き当てる、競馬スピリッツ専属の予想家「江戸川乱舞」。
過去の傾向なども加味した総合的な見解と、いち競馬ファンとしての純粋な視点も忘れないロマン派予想家。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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