2021-08-23 ​ハーツクライ2歳世代が大当たりの予感

​ 6月5日から始まった2歳世代だが、

"名種牡馬は晩年に名馬を生む”
"死んだ種牡馬の子は走る"

という格言通り、
"ハーツクライ＝大当たり"の予感。

先週の8月22日までに2歳戦は
全部で140レース行われたが、

キズナ
シルバーステート
ドゥラメンテ
ロードカナロア
の4頭が"7勝"で1位タイ。

ドレフォンと
ハービンジャー
が"6勝"をマーク。

ハーツクライ産駒は"5勝"で勝率20％。

複勝率52％は堂々の1位。

勝ち上がった5頭について解説を少々。

【フィデル】

デビュー前の調教で
1F11秒台を4回もマーク。

レースも軽く仕掛けた程度で
川田騎手は最後までノーステッキ。

余裕綽々で
ラスト3F 11.8秒→11.0秒→11.5秒
という凄いラップを刻んだ。

大跳びで、垢抜けた馬体。

この馬はズバリG1級でしょう。

次走の野路菊S(9月25日中京)が楽しみだ。

【レッドベルアーム】

兄姉に
レッドベルローズ､レッドベルディエス､レッドベルジュール､レッドベルオーブ

全馬が2勝以上あげていて、
レッドベルジュール、レッドベルオーブはG2勝ち馬。

4頭ともディープインパクト産駒で、
今回が初めてのハーツクライ産駒。

ということで
成長力は兄姉たち以上だろう。

【ルージュラテール】

新馬戦は素質馬ダノンスコーピオンに惜敗。

2戦目の未勝利戦は
ノーステッキで大楽勝。

左手前だけ走っていて、
まだまだ粗削りだが、
その分、伸びしろは大きい。

JRAに出走した姉4頭
(レッドランディーニ､レッドベレーザ､レッドフラヴィア､ルージュメサージュ)
は全て勝ち上がっているが、
ハーツクライ産駒は初めて。

ということで
姉たち以上の成長力を期待できる。

【グーデンドラーク】

パドックではパシュファイヤーを
装着(レースは外す)して周回。

520キロの大型馬で、ボテッと映り、
気合乗りも今イチ。

スタート後、外へヨレていたし、
やや上体が浮くような走法。

まだ心身ともに若い。

それでも本気にさえなれば、
ギアを上げて迫力満点の走り。

近親ベルーガ(6勝)に似た走り方で
将来的にはダートでも走るはず。

【グランシエロ】

2戦目でチークピーシズを装着。

今回もヨレてしまい、
馬具効果は？だったが、
まずは勝ったことに意義がある。

気性はかなり若いが、
潜在能力は相当。

まだ後ろを使い切れず、
前が浮いたような走法なので
体質がパンとすれば
OP級の素材と断言できる。

514キロの大型馬だが、
バランスが良いので、
全然重目感がない。

母サイマーは
Coup de Folieのクロスを
4×3で持っていて、
配合的な魅力も大きい。


最後に、
武豊騎手で小倉デビュー予定の
ハーツクライ産駒を1頭紹介しよう。

【ドウデュース】

・母ダストアンドダイヤモンズ
・母の父Vindication
・祖母の父Gone West
・ノーザンファーム生産

調教で1F11秒台を5回もマーク。

まだ体つきは緩いが、
入厩時と比べると
明らかに首の使い方が良化している。

19日は3頭の真ん中で先着して
どこまでも伸びていくかのような
素晴らしいフットワーク。

Lyphardクロスを持つ
ハーツクライ産駒といえば、
リスグラシューが有名。

近親には
『1980年代のヨーロッパ最強馬』
ダンシングブレーヴがいる。

スター候補生だと思う。

武豊騎手とともに
凱旋門賞(フランスG1)へ行くような馬になってほしい。

メイクデビュー小倉が非常に楽しみ。

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