話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む! 江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
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2012-07-25 ​JRAの発表は新しい夢の見方を示す?

​ <p>ついに、この日が来たか・・・。<br /> はっきり言って、そう思った。</p> <p>昨日のJRA公式発表は一種の「衝撃」とも言える内容だったのではないか。</p> <p><span class="red">「JRAでは、10月2日(火)からインターネット投票で地方競馬の勝馬投票券の発売を行います。これにより、地方競馬でのダートグレード競走等の購入がインターネット投票で可能となります。」</span></p> <p>競馬ファンのみならず、馬主、生産者、地方競馬にとって、これ以上の朗報は無いだろう。</p> <p>日本国内には大きく分けて2つの競馬システムがある。<br /> それはすなわち農水省が管轄する<span class="b u">中央競馬</span>と各地の自治体などが運営する<span class="b u">地方競馬</span>だ。</p> <p>過去、この2つの競馬団体は同様の競走を行いながらも人馬の交流は限定的なものだったと認識している。</p> <p>中央競馬と地方競馬の軋轢があったという話も聞いた事があるが、過去の事をとやかく言うつもりは全くない。<br /> 自分は何十年も生きてきたわけではないし、過去の事を言うのは身分不相応だと感じている。</p> 素直に多くの競馬関係者の努力に敬意を表したい。 <p>物心ついた時から中央競馬を見てきた人間として、自分の知っている<span class="b red">地方競馬の魅力</span>を書かせて頂こうと思う。</p> <p>小学生の頃、競馬ゲームや漫画の影響で競馬は身近なものになっていたが、<br /> 地方競馬という存在はなんとなく知っていても詳しくは分からなかったし、<br /> 田舎の小学生にとってテレビで中継されない代物は漠然としたものでしか存在を掴めない。</p> <p>しかし、<span class="b red">オグリキャップ</span>の存在だけはゲームの影響で知っていた。</p> <p>「地方競馬で無敵。そこから中央競馬にやってきて中央の強豪馬をなぎ倒した」その程度の認識だった。</p> <p>サンデーサイレンス初年度産駒の活躍やナリタブライアンの三冠くらいから競馬の記憶がある人間としては、オグリキャップですらゲームの中の存在だった。</p> <p>そんな中で初めて地方競馬を強烈に認識させられたのは95年の<span class="b red">ライデンリーダー</span>の存在だろうか。</p> <p>期しくも「交流元年」と呼ばれた1995年。<br /> 中央競馬のG1競走が地方所属馬にも開放され、中央に移籍しなければ不可能だったG1への出走が、指定された中央の競走で指定着順以内に入った場合に限り、地方所属のまま可能となり、<br /> 笠松で無敗を誇っていたライデンリーダーが桜花賞トライアルレースを圧勝した事だった。</p> <p>残念ながら桜花賞では4着に敗れてしまったが、<br /> 地方競馬と言えばオグリと同じ笠松所属のライデンリーダーを今でも思い出す。(しかも乗り役はアンカツだった)</p> <p>この年から東京大賞典に中央から出走馬が出たり、エンプレス杯で<span class="b red">ホクトベガ</span>が18馬身差で勝っていたりして伝説の幕開けが始まったりしている。<br /> 開放元年にふさわしい年となった。</p> <p>交流重賞は中央馬の独壇だったように記憶しているが、散発的に地方から中央へきて戦果を挙げる馬もいた事は確かで、岩手の<span class="b red">メイセイオペラ</span>(99年フェブラリーS)や<span class="b red">ネイティヴハート</span>(06年オーシャンS)などは重賞戦線でも活躍したし、<span class="b red">アローキャリー</span>は道営競馬からJRAに移籍し、桜花賞を制した。</p> <p>2000年代には地方競馬の交流重賞競走も整備され、JBC(ジャパン・ブリーディング・ファームズカップ)は中央ダート馬にも目標とされるレースにまでなった。<br /> この重賞番組の整備が今回のJRAの決定を後押ししたことは明白だ。</p> <p>2004年には道営の<span class="b red">コスモバルク</span>がクラシック、JC、有馬記念と中央競馬の本道を歩み、勝ち星までは手が届かなかったが、2006年に地方馬初の海外GI勝利を達成。地方競馬に一筋の光を照らした。</p> <p>この頃になると各地の地方競馬でも経営難から廃止に追い込まれる所や、アラブ競走が無くなるなど、暗いニュースが多くなる。<br /> <span class="b red">ハルウララ</span>やIT企業の参入によるネット投票なども話題になるが、どれも売り上げ回復の起爆剤にはならなかった。</p> <p>中央競馬の馬主も地方は賞金が安いからと地方資格を持っていたとしても、景気の影響からか地方競馬の所有規模を縮小するケースが多い。<br /> それに南関は別としても、かなり苦しい経営を強いられている地方競馬場は多い。</p> <p>私自身も学生を経て社会人となり、今はこのように呑気な競馬コラムを書かせて頂いている身分でもあるから、地方競馬も積極的に直接来場し馬券を買うようにしているし、少しでもお金を落としたいと食事なども積極的(?)に競馬場内で行っている。</p> <p>もちろん、少しでも売り上げの増加に繋がれば・・・という想いからだ。</p> <p>しかし、個人的に大きな理由になったのは<span class="b u">中央競馬では見られなくなった血統の馬が活躍する面白さがある</span>と言う事だ。<br /> 地方競馬ではサンデーサイレンス系だけでは無い、通好みの血を持つ馬の活躍がいくつか見られる。</p> <p><span class="b red">「ロジータふたたび。」</span></p> <p>というキャッチフレーズで開催された「GRANDAME―JAPAN2012」で3歳シーズンのチャンピオンになった園田の<span class="b red">メイレディ</span>の存在が一気に私の地方競馬熱を高めた。</p> <p>メイレディは(父:ジェニュイン・母父ラムタラ)という血統。<br /> 父のジェニュインはサンデーサイレンスの初年度産駒でまさに「開放元年」となった1995年の皐月賞馬だ。その後はダービーで2着。<br /> マイルCSを制し、1997年に引退。漆黒の馬体にシャドーロールがカッコよく見え、小学生だった私は一目で気に入った。<br /> 種牡馬としてはメイプルロード(小倉2歳S)しか中央重賞を制覇出来ず、残念ながら期待はずれな結果で終わったと言う評価を受けている。<br /> そんな彼の種牡馬生活最後の世代に生まれたのがメイレディだ。</p> <p>現在(2012年7月25日で)メイレディは14戦5勝。2着8回・4着1回という成績で、園田競馬場では一度も連対を外していない。<br /> 先日「華麗なる一族」の末裔として中央競馬でデビューした<span class="b red">ヒアルロンサン</span>の姉でもある。</p> <p>もうジェニュイン産駒の活躍を見る事は無いだろうと勝手に諦めていたが、メイレディの存在を知り、園田競馬で自分の好きだった馬の仔が活躍して地方競馬三歳牝馬の世代チャンピオンになった事は本当に嬉しかったし、感動もした。</p> <p>彼女は牝馬であるからジェニュインの血は母系として残り続けるだろうし、<br /> 優勝劣敗のサラブレッドの生存競争の中でメジロマックイーンのように配合次第でジェニュインの血もまた復活を見せるかもしれない。</p> <p><span class="big-s">競馬ファンの夢が地方競馬で繋がることもある</span>、と身を持って体感した。</p> <p>ゴールドヘイローのように地方競馬で活躍し、生産者の強い思いで中央で産駒達が活躍するケースも出てきた。<br /> 今後、PATで中央競馬の馬券しか買っていなかった人が、地方競馬でも馬券購入するようになるだろう。</p> <p>あなたが昔好きだった馬の仔や、中央で活躍し地方に転籍した懐かしい馬などが出走するレースの馬券が買えるようになる。<br /> 競馬歴の長い方ほど、昔の名前が出てきてノスタルジックな気持ちになる方も多いのではないだろうか。</p> <p>応援馬券からでも良いのでは無いかと思う。<br /> 10月から馬券を買えるようになる。この機会に、地方競馬発のスターホースが出てきてくれれば面白いんじゃないかと思う。</p> <p>「21世紀のオグリ」「バルク2世」・・・<br /> 競馬が面白くなるにはドラマが必要だ。</p>

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。

また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!

予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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11/16(土)は東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G2)
11/17(日)は京都11R マイルチャンピオンシップ(G1)
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