話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む! 江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
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2013-04-25 ​三代オークス制覇は夢と消えた。

​ <p> 4月23日夜11時。<br /> キングカメハメハとの仔を生んだ3時間後、<br /> 90年代には競走馬として、00年代には名馬の母として、<br /> <span class="red b big-s">日本競馬史上に燦然と輝く名牝の頂点にいると言っても<br /> 過言ではないエアグルーヴが20年の生涯を終えました。</span> </p> <p> 死因は出産後の内出血で、ノーザンファームの吉田勝己氏も<br /> <span class="b">「牧場で一番の実績をあげた名馬、まさにノーザンファームの歴史の中心にいた馬」</span>と、<br /> 評価されるほど、日本で最も強い馬を作っている牧場の中でも<br /> 「超」のつくぐらいのA級牝馬でした。 </p> <p> エアグルーヴの母、<span class="b">ダイナカール</span>も<br /> 吉田善哉氏の頃の社台グループ隆盛のきっかけを作った1頭。 </p> <p> <span class="red b">ダイナカールはオークスを制し、<br /> その仔のエアグルーヴもまた96年のオークスを制しています。</span><br /> 当然その仔も・・・と期待しましたが、<br /> もう二度とかなう事のない希望になってしまいました。 </p> <p> しかし、エアグルーヴの仔はオークスには届きませんでしたが<br /> 秋華賞やエリザベス女王杯を勝った<span class="b">アドマイヤグルーヴ</span>や、<br /> ケガさえなければと、悔まれたまま引退した<span class="b">グルヴェイグ</span>など、 </p> <p> 親仔三代オークス制覇まであと一歩というところまで来ていましたが、<br /> 今年クラシック戦線に乗っていた<span class="b">ラストグルーヴ</span>もケガで<br /> オークスを断念。 </p> <p> 今年産れてくる仔はエアグルーヴ2年ぶりの仔と言う事で<br /> 様々な期待がされていましたが、<br /> まさか出産とともに無念の結果になるとは思いませんでした。 </p> <p> 今年産れたキングカメハメハとの仔はルーラーシップの全弟となります。<br /> <span class="red b">兄のような活躍を期待し、エアグルーヴの血を<br /> 少しでも広げて欲しいと思います。</span> </p> <p> <span class="b">もちろん、エアグルーヴは競走馬としても超一流で、<br /> 私なんかは繁殖牝馬と言うより、競走馬としてのイメージが強いです。</span> </p> <p> <span class="red b">エアグルーヴの強さを物語る逸話は<br /> エアグルーヴが誕生して間もなくの頃まで遡ります。</span><br /> 伊藤雄二調教師のエピソードではご存じの方も多い筈。 </p> <p> 産れた翌日にダイナカールの仔を見に行った伊藤雄二調教師が<br /> <span class="b">「牡馬なら間違いなくダービー馬」</span>と評していたエピソードです。 </p> <p> 産れたばかりの若駒を超のつくベテラン調教師が<br /> 惚れ惚れして、ひたすら馬房の前に佇み、眺めていたと言います。 </p> <p> クラシック戦線は順調にいかず、<br /> オークスしか制する事は出来ませんでしたが、 </p> <p> 97年の天皇賞・秋では菊花賞に行かず<br /> 天皇賞(秋)に直行してきた<span class="b">バブルガムフェローを迎え撃ち、<br /> 直線で歴史的な叩き合いをしていた姿は今でも思い出されます。</span> </p> <p> <span class="red b">牝馬で天皇賞を制する馬を<br /> 見ることになるとは思いませんでしたし、<br /> 当時、牝馬で重賞戦線で牡馬と互角以上にやりあえる馬はそうはいませんでした。</span> </p> <p> それにエアグルーヴの凄いところはビッグレースでサンデーサイレンス直仔の<br /> <span class="red b">イケイケの瞬発力系の牡馬と互角以上に戦っていた</span>点が<br /> 「最強牝馬」とウオッカやダイワスカーレットが出てくるまで、<br /> 多くのファンに支持されていた所以でしょう。 </p> <p> 直線で競り落としたバブルガムフェローもそうですが、<br /> 当時まだ、世界との差を多くの人が感じていた中、<br /> 97年のジャパンカップで<br /> 凱旋門賞で2着、BCターフも制していたピルサドスキーと、<br /> 府中で激闘を演じ、負けはしたものの、<br /> <span class="b">最後まで喰らいつき、差し返そうとした</span>姿は当時の競馬ファンには強烈でした。 </p> <p> <span class="red b">世界でもトップクラスの中距離馬に、<br /> 日本の、しかも、牝馬が「喰らいつき」「差し返そう」とした。</span> </p> <p> <span class="b">いまや当たり前になった世界相手に善戦する姿が、<br /> 当時、府中で見れた事はある意味で、競馬ファンの自信に繋がりました。</span> </p> <p> エアグルーヴが活躍した95年から98年頃は競馬が最も盛り上がっていた時期で、<br /> サイレンススズカ、スペシャルウィーク、バブルガムフェローといった<br /> サンデーサイレンス産駒だけでなく、 </p> <p> グラスワンダーやエルコンドルパサー、<br /> 短距離路線でもタイキシャトルやシーキングザパールなど、<br /> 個性的な外国産馬も多くいた時代。 </p> <p> この時代に競馬を始めた方も多い筈です。 </p> <p> <span class="b">そんな個性派乱立時代の中でも、<br /> エアグルーヴは輝きを放ち続けました。</span> </p> <p> 00年代に入っても、初仔のアドマイヤグルーヴや、<br /> デビュー当時は同期のディープインパクトよりも、圧倒的な注目を集め、<br /> 「三冠候補」と呼ばれていた<span class="b">サムライハート</span>のような個性派などを輩出。 </p> <p> 最近でも<span class="b">ルーラーシップ</span>は海外G1を制しましたし、<br /> グルヴェイグもケガさえなければ、クラシックはおろか、<br /> 去年のエリザベス女王杯・今年のヴィクトリアマイルでも<br /> 1番人気になっていたことでしょう。 </p> <p> それにラストグルーヴだって、秋華賞はなんとか間に合います。 </p> <p> エアグルーヴが日本競馬に残した足跡は大きく、<br /> サンデーサイレンス全盛の時代の中で、 </p> <p> ガーサント、ノーザンテースト、トニービンなど、<br /> <span class="red b">社台グループの屋台骨を支えた血を持った稀代の名牝は<br /> 競走馬として、母として、その栄光は語り継がれていくはずです。</span> </p> <p> <span class="b">いえ、むしろ私のような<br /> エアグルーヴの強さを目の当たりにした世代こそ、<br /> 語り継ぐ役目があるに違いありません。</span> </p> <p> <span class="red b">エアグルーヴ、安らかに・・・。</span> </p> <p> 合掌 </p>

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。

また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!

予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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