話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む! 江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
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2013-04-04 ​主流の中の非主流に思いを馳せて

​ <p> 私が競馬を始めた頃、<br /> 世間を騒がせていたのが<span class="red b big-s">サンデーサイレンス</span>。 </p> <p> <span class="b">フジキセキ、ジェニュイン、タヤスツヨシ、ダンスパートナー、<br /> プライムステージ、サイレントハピネス、サマーサスピション・・・。</span> </p> <p> 当時は武豊、オグリブームはすでに過去のもの、<br /> 時代は「ダービースタリオン」「ウイニングポスト」などの<br /> 競馬ゲームが大ヒットし、少年誌でも競馬マンガが人気を集めるような<br /> <span class="b u">サブカルチャーの中でも競馬が大きくクローズアップされていた時代です。</span> </p> <p> 私が最初に持っていたゲームでは、<br /> まだサンデーサイレンスが登場しておらず、<br /> ノーザンテースト、マルゼンスキー、トニービン、モガミなどが、<br /> 人気のある種馬でしたが、 </p> <p> <span class="b">サンデーサイレンスが登場する競馬ゲームを買ってもらった時は<br /> 物凄く興奮したのを覚えています。</span> </p> <p> そのサンデーサイレンスは2002年に亡くなるまで、<br /> <span class="red b">日本競馬を席巻し続け、ダービーや有馬記念などの超ビッグレースでも、<br /> サンデーサイレンスの血が入って無い馬を見つけるのが<br /> 困難になるほど日本の馬産に欠かせない存在となっていました。</span> </p> <p> その凄まじい繁殖成績はどんどん非主流血統の馬を淘汰していき、<br /> <span class="b">サンデーサイレンスの血を持つ馬の中でも、<br /> 種馬になれないG1馬や重賞馬が続々現れるようになります。</span> </p> <p> また、既に種馬になっていても、繁殖成績の芳しくない馬は<br /> どんどん種付け頭数が減り、<br /> 若くして併用停止になってしまうケースも多くみられました。 </p> <p> 私の好きなジェニュインも、なんとか頑張っていましたが、<br /> 09年を最後に種付けを行っていないようです。 </p> <p> <span class="red b">サンデーサイレンス系全盛の時代において、<br /> 非サンデーの馬は希少で、サンデーサイレンスの血が入っていない<br /> 名馬は種馬としての期待も通常よりも大きなものになっています。</span> </p> <p> <span class="b">キングカメハメハやシンボリクリスエス</span>など、<br /> 非サンデーサイレンスの種馬として、非常に健闘していますし、 </p> <p> 現役馬の中でも、<br /> <span class="b">ロードカナロアやエイシンフラッシュ、トーセンジョーダン</span>などは<br /> サンデーサイレンスの血が入っていないので、<br /> 引退後、種牡馬入りしても安泰だと思います。 </p> <p> <span class="red b">しかし、前述したようにサンデーサイレンスの血が入っていて<br /> 現役時代活躍して種馬になっている馬の中にも、<br /> 明暗がはっきりと出ているのが現状です。</span> </p> <p> ディープインパクトは言う必要もないくらい活躍馬を出していますし、<br /> ネオユニヴァース、マンハッタンカフェ、アグネスタキオンなどは<br /> 後継種牡馬もおり、問題ないとしても、<br /> アドマイヤマックスやメジロベイリー、アグネスフライトらは<br /> 現状では後継を望むのは厳しいでしょう。 </p> <p> <span class="b">しかし、こういう種馬の世界でも、個人的に期待している動きがあります。</span> </p> <p> 今年のクラシックの顕著な例でもありますが、<br /> <span class="red b">「日の当たらなかったサンデー系種牡馬に光が当たり始めた」</span>という点です。 </p> <p> 例を挙げると・・・。 </p> <p> <span class="b">ウキヨノカゼ</span>(クイーンC、父:オンファイア)<br /> <span class="b">クラウンロゼ</span>(フェアリーS、父:ロサード)<br /> <span class="b">メイショウマンボ</span>(Fレビュー、父:スズカマンボ)<br /> <span class="b">テイエムイナズマ</span>(デイリー杯2歳S、父ブラックタイド) </p> <p> 今年のクラシック世代はディープインパクトよりも、<br /> <span class="b u">こういった「マイナーなサンデーサイレンス血統の種馬」に<br /> 大きなスポットが当たっている</span>のが個人的には面白いですし、<br /> なにりよりも嬉しいです。 </p> <p> ブラックタイドやオンファイアはディープインパクトの全兄弟なので、<br /> 活躍するであろう血統的な下地はあるのかもしれませんが、 </p> <p> 詰めの甘い「バラ一族」のロサードや、<br /> 「どんな馬だったっけ?」と正直思ってしまったスズカマンボなどの活躍は<br /> 現状で活躍馬を出せていないサンデー系の種馬には、<br /> 明るいニュースなのではないでしょうか。 </p> <p> 主流血統と言われるサンデーサイレンス系の種馬の中でも、<br /> 非主流の扱いを受ける馬を数えてみると、<br /> 本当にたくさんの数の種馬が居ることに驚きます。 </p> <p> タヤスツヨシ、マーベラスサンデー、イシノサンデー、<br /> オレハマッテルゼ、スズカフェニックス、ブラックタキシード、<br /> ヤマニンセラフィム、リンカーン、サクラプレジデント、<br /> アドマイヤジャパン、ニューイングランド・・・ </p> <p> 上げればキリがありません。 </p> <p> もちろん、種馬として期待されている背景には<br /> いろんな理由があると思います。 </p> <p> ビッグレースになればなるほど、<br /> 出走馬の父にはディープインパクト、キングカメハメハ、<br /> マンハッタンカフェ、ダイワメジャーと言った、<br /> 似通った名前が並びますが、 </p> <p> <span class="b">こういった「非主流サンデーサイレンス系」にも、<br /> 今後、活躍馬が現れることを期待したいと思います。</span> </p> <p> <span class="red b big-s">今週の桜花賞。<br /> 早速、「非主流サンデーサイレンス系」種馬の仔が<br /> 栄冠を手にするかもしれません。</span> </p>

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。

また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!

予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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