2025-02-20 ​「開放元年」から30年。

​ 2025年のG1戦線がついにスタート。

ついこないだ
年が明けたと思ったばかりなのに…。

時間の経過は年々早くなる。

ちなみに江戸川さんも30年ほど、
競馬を見てきた事になるが、
その中で様々な価値観の変化があった。

特にこの30年で
競馬界の中で大きく変化したのは
「地方」「ダート」「海外」
への見方だと思う。

今もまだ
マスコミでの扱われ方は
芝＞ダート
となっているし、
クラシックを頂点にした
レース体系を採用している以上は、
仕方のない部分もあるけれど、
それでも変化の大きさは誰の目にも見えるモノだ。

今から30年前の1995年は
「開放元年」と呼ばれ、
中央、地方問わず全国各地で
中央地方指定交流競走が設けられるようになった年。

これ以降、
地方競馬のダート重賞路線も整備され
フェブラリーS以外のG1競走も地方競馬で続々誕生した。

2001年にはアメリカの
ブリーダーズカップを参考に、
ダート競馬の祭典として
ジャパンブリーダーズカップ(JBC)も登場。

スプリント・クラシック、
後にレディスクラシック
と2歳優駿が追加され、
ますます盛り上がりを見せている。

これまで交流重賞というと、
2歳、古馬路線が主体だったが、
昨年からは
3歳の交流重賞路線も整備され、
中央地方交流3歳ダート三冠レースも設定された。

中央と地方のレベルの差に
一部馬主からの反発もあったが、
興行的には明らかに成功しており、
対外的には「評価」されるべき
事項になっていると思う。

もちろん、この売上を支えているのは
中央競馬の馬券システムで
地方競馬の馬券を買えるようになった事が大きい。

他の投票ツールも
揃っていることもあるが、
2012年に馬券が解放されてからの
売上の伸び率は凄まじいモノがあった。

毎年、交流重賞の売上記録が
更新されているのは、
ファンの認知度も上がってきている証拠。

競馬界が30年かけて取り組んできた
成果が実を結んでいるということだ。

もちろん今の日本競馬が
芝のレースを中心にした
番組体系になっている事実は
揺らがないが、江戸川さんが
競馬を見始めた頃と比べれば、
格段にダート競馬の地位が
向上しているのは間違いない。

レース体系の整備による
馬産地のニーズの変化も手伝って、
今までなら現役引退後は
行き先のなかったダート馬が続々種牡馬入りしている。

この流れは1995年の
「開放元年」から徐々に始まり、
海外のレースも
選択肢として入った最近は、
「この馬も種牡馬入り出来て良かった」
と思うケースが増えた。

今年の夏も
クリソベリルやマテラスカイといった
ダート戦線をわかせた馬の産駒がデビューする。

それに
フォーエバーヤングを
見てもわかるように、
父が完全な芝馬でも
仔がダートの大物になる例もある。

芝とダートの両輪が
日本競馬を支えてきた歴史は
これからも維持されるだろう。

30年前の改革が実を結んだ結果、
1年365日、毎日競馬を楽しめる
環境にある日本が出来上がった。

様々な取り組みを実践し続けている
競馬界には感謝しか無いのである。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選ぶをモットーに
独自の予想を繰り広げ、高配当の的中レースを量産中！
初心者では目の届かない見落とされがちな馬を選び、的中に導く予想は見事なもの！
もちろん全て無料で見られます！