2024-12-26 ​喜びの１年

​ 2024年最後のコラムになる。

今年はとにかく
ジョッキーに関するニュースが
中央と地方で多く見られた。

良い内容のモノと
悪い内容のモノがあり、
折に触れてコメントもしてきたので、
今更何も言う気はないが、
来年はジョッキー達の
良いニュースを多く聞きたいものだ。

ニュースと言えば驚かされたのが、
先週の有馬記念、
ドウデュースが出走を取り消した件だ。

秋三戦目で状態が良い
という報道もあったが、
やはり現代の関西馬にとって、
天皇賞・秋
  →ジャパンカップ
    →有馬記念
というのは
非常に厳しいローテなのか
と思わざるを得ないし、
ドウデュースの相手探し
という認識のファンも多かった為、
SNSなんかでは出走取消の報に阿鼻叫喚。

もちろんドウデュースが
状態が悪いのを隠し、
そのままレースに出走、
最悪の事態になっていれば、
その落胆も
比較にならなかった事を思えば、
最善の策だったことは間違いないが、
レースで走る姿を最後に見れなかったのは残念だ。

しかし、ドウデュースの名前は
血統表に残るどころか、
武さんが
還暦になった年のダービーでは
初年度産駒に跨れる可能性が出てきた。

ディープインパクトが
国内で唯一敗れた
ハーツクライの仔で、
還暦ダービーというのも武さんにしか出来ない芸当。

2029年まで現役を続ける事が
前提にはなるものの、
是非とも見てみたい組み合わせである。

それに還暦でも
現役というのは凄いし、
各年代でスターホースに
乗っている騎手は、
世界でも類を見ないだろう。

スーパークリーク、
オグリキャップ、
メジロマックイーン、
スペシャルウィーク、
ディープインパクト、
キズナ、
キタサンブラック、
ドウデュース

ざっと思い浮かんだだけでも
これだけの名馬が出てくるし、
ここに出なかった名馬も多数いる。

さらに今週のホープフルSを勝てば、
国内G1をすべて制覇することになり、
こちらもまた歴史に名を刻む偉業だ。

本人は
「JRAが札幌記念をG1にする前に達成したい」
と冗談交じりで語っているが、
後にも先にも
全G1コンプリートなんて記録が出るのだろうか？

若いジョッキーたちに
期待したい気持ちは強いが、
冒頭に触れたような
トラブルが続いては、競馬よりもまず
彼らは自分の身辺に
注意するところから始めなければならない。

彼らにとって
余計な仕事が増えたようにも思えるが
今の日本競馬は世界最高峰の水準を誇っている。

矜持を持ってレースに騎乗して欲しい。

2024年のコラムも今年で最後。

来年はどのようなドラマが
待っているか非常に楽しみだし、
今年多く見られたように、
海外との往来が増え続ければ、
楽しみの幅も広がるというモノ。

江戸川さんにとって、
最初に競馬に触れてから30年。

当時から格段に進歩している
日本競馬に喜びを感じる1年だった。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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