2024-08-22 ​毎年恒例、札幌記念をG1にするかしないか問題。

​ 夏競馬最大のレース・札幌記念が
ノースブリッジの優勝で幕を閉じた。

ボッケリーニの除外もあり、
頭数こそ少なくなったが
G2に相応しいレースだったと思う。

で、
この札幌記念のシーズンになると
必ず出てくるのは
「札幌記念をG1に昇格させるべき」
という声。

江戸川さん自身、何年も
この話題を扱ってきたし、
この時期は馬友連中ともだいたいこの話になる。

ファンだけでなく
馬主やジョッキーらの中にも
「札幌記念をG1に」
という声は多くあるが、
その一方で
「これ以上、増やすべきではない」派の声も根強い。

「札幌競馬場が開催に耐えられない、G1をやれるキャパがない」

「G1の数が多すぎる。もういらない」

「夏にもG1が欲しい」

「馬産地にG1が無いのは寂しい」

こういった声が様々入り乱れるが、
個人的に今の心境は「どちらでも良い」という感じ。

賛成派・反対派双方の
言いたいことは理解できるし、
札幌記念を昇格させたら、
「中山記念・阪神カップも昇格させては？」
みたいな話になる。

G1レースは障害も含めると
中央競馬だけで26、
地方競馬も含めれば40近くにもなる。

1年を52週で考えると、
G1をやってない週の方が少ない…という考え方もある。

そういう事もあって
個人的には前述したように
「どちらでも良い」という気持ちが今は強い。

とはいえ札幌記念・阪神カップの
G1昇格は理解できるが、
今の時期のままなら
中山記念は厳しいように思う。

ドバイ・大阪杯と日程が近すぎるし。

もちろん生産界からすれば、
G1タイトルが増えて
ブラックタイプが豊かになる
可能性が高くなるなら、
札幌記念の昇格に賛成する人も多いだろう。

実際、夏競馬にG1があった方が、
春秋に集中開催している分、
メリハリが効いて注目度がアップするのは間違いない。

夏競馬の売上減は競馬界が抱えた長年の課題。

先日の「競走時間の拡大策」
で売上がアップしたことからも
わかるように、
主催者にとって
メリットが大きいとなれば、
いつ「札幌記念G1昇格」に舵を切ってもおかしくない。

もちろん
「下手なG1よりも格がある札幌記念」
というキャラ付けも魅力的だが、
中山記念や阪神カップではなく、
札幌記念でのみ
毎年この話題で盛り上がるのは、
それだけ夏競馬に
「G1」が渇望されているということでもあると思う。

もちろん札幌競馬場のような
小さな競馬場が、
開催に耐えられるのか…
という話もあるが、
入場料を
最低3000円くらいから設定すれば、
入場人員も相当抑制できるのではなかろうか。

入場料3000円はビギナーには
相当ハードルが高い金額だし、
普段馬券を買う人でも多少は躊躇する金額。

主催者はコロナ禍で、
入場料金に差をつける事も学んだし
ダービーや有馬記念の時は、
実際にやっている
施策でもあるのだから、
柔軟に検討しても良いように思う。

札幌記念のG1化は
ライト層になればなるほど
待望論が強いように思う。

そのうち
レーティングが足りていれば、
あっさり昇格しそうな気もするが、
まぁ毎年恒例の話題なので、
いつまでこの話で盛り上がれるかを
賭けの対象にするのもアリだと思う(笑)

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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