2024-07-18 ​競馬界が騒がしい

​ 最近、競馬界が騒がしい。

その騒々しい原因は
お馬さんの動向ではなく、
ジョッキー達による残念な報道の数々。

ケンカ騒ぎに、
調整ルームでのスマホ使用と、
一部マスコミで
ニュースになったものだけでなく、
地方競馬でも騒ぎが起こっている。

特に大井競馬では
「開催中、業務エリアへの携帯電話持ち込み」
「不適切な行為」
による騎乗変更命令も起こっている。

もちろん、これに対して文句を言うつもりはない。

江戸川さんには一切関係のない事だし
ジョッキーのトラブルが起こっても
毎週競馬が行われている。

競馬開催に支障が無ければ、
「主催者のルールに従ってどうぞ」
というスタンスだ。

そんな江戸川さんでも
スマホの不適切使用による
「9ヶ月の騎乗停止」には驚いたが…

とは言うものの、
マイナスなイメージを
持ってしまいがちな
ニュースだけでなく、
「変化」が伺える報道も出てきている。

それは「夏休み」に関する話である。

宝塚記念の翌週からルメールさんは欧州に帰省中。

名目は「競馬騎乗」となっているが、
「リフレッシュ」も兼ねており、
いわゆる「夏休み」を取得している。

そして今年からは
ルメールさんだけでなく、
川田騎手も
「身体のメンテナンス」
として2週間の休みを取っている。

トップジョッキーになれば、
普段の調教だけでなく、
年始の金杯から
暮れの東京大賞典まで
休み無く乗っている訳で、
身体に不調が来るのも仕方ない。

川田騎手も今年で39歳になるし、
これからも長く
ジョッキーを続けようと考えていれば
騎乗数を絞ったり、
身体と相談しながらやっていく必要がある。

もちろん
「夏休み」を取ることに批判的な人も
僅かながらいるようだが、
ジョッキーは
個人事業主の性格が強いので、
人様にとやかく言われる筋合いが無いのもまた事実。

それにトップジョッキーの休暇は
悪い面ばかりではなく、
若手にはチャンスが巡ってくるので
江戸川さんとしてはかなり好意的に捉えている。

実際、先週土曜の函館2歳Sでは、
デビュー3年目の佐々木大輔騎手が
サトノカルナバルに乗って重賞初制覇。

サトノカルナバルは
東京のメイクデビューを
レーン騎手で勝っていて、
ノーザンファーム生産の
堀厩舎所属の馬だから、
川田騎手やルメールさんのような
トップジョッキーが乗っていても
不思議では無かった馬だ。

彼のように若いながらもローカルで
ブイブイ言わせている(古いか…)
ジョッキーが名前を売って、
より大きなチャンスを掴むほうが、
将来の競馬界にとっても有益ではなかろうか。

ちなみに現在進行系で
将来の競馬界に
光明を照らしているのは、
先日結婚を発表した藤田菜七子騎手だろう。

地方では結婚後も騎手を続けている
例はいくつもあるし、
出産後に復帰もしている。

「結婚したら家庭に…」
という時代でもないし、
年々増え続ける女性騎手の
パイオニア的存在なのは
間違いないので、
後輩たちの将来の指針になるような
出来事になれば、
それはそれで上々な話ではなかろうか。

様々な話題で
盛り上がっている競馬界だが、
今後は良きニュースをたくさん聞きたいものだ。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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