2024-05-16 ​先入観を無しに・・・

​ これをどう考えるかは
人によると思うが、
昨年のダービー3着馬の
ハーツコンチェルトが
先週土曜の
東京10レースの六社Sに出走、
1番人気に支持されながら4着に敗退した。

古馬重賞にも挑戦したし、
2月にはサウジアラビアにも遠征した馬。

てっきりオープンクラスにいる
と思っていたので、
「何で3勝クラスのレースに…」
と思って、
確認してみたら勝ち鞍は新馬戦だけ。

実際は青葉賞2着の実績があるので、
賞金面の恩恵を受けて
3勝クラスにいるというのが現状。

ただ、普通に考えれば、
3勝クラスの馬相手に負けてはいけないレース。

ここを勝って
目黒記念を目標にするか、
思い切って
サマー2000シリーズを目指すか…と
陣営もそれなりの
青写真を描いていたと思うが、
馬券にも絡めない3着では、
陣営も仕切り直しを
言い渡されたも同然で、
出資者の中には憤慨している人もいるだろう。

以前から「4歳世代は弱い」
という評価があるが、
それを後押しするような結果で、
今後の馬券検討にも
影響してきそうな事象ではあるけれど
一応、この六社Sを勝ったのは
マキシという
ハーツコンチェルトと同じ
4歳馬であることは忘れてはいけない。

また、マキシの母は
エリザベス女王杯勝ち馬で、
G1昇格前の大阪杯(G2)を勝った
ラキシスという良血。

頭数は少ないレースだったが、
近い将来振り返ってみたら、
それなりに「レベルが高かった」
という評価を得ても
不思議ではない気はする。

ハーツコンチェルトが負けたことで、
ショックを受けたり
実害を被った方はいると思うが、
江戸川さんの見立てだと、
馬の力が足りないレースだったとは思えない。

六社Sは前半1000mが63.3秒という
超スローペースと言っても良いレベルで進行した。

それをハーツコンチェルトは後方から追走。

10頭立てのレースで
後方7番手の位置から4コーナーに入り
33.2秒の脚は使っているが、
マキシが33.3秒
2着のワイドエンペラーが33.9秒では
到底、差し届くわけがない。

力負けというよりは
道中の位置取りの差にも思えるので、
乗り慣れたジョッキーに戻れば、見直せると思う。

もちろん4歳世代が
オープン級のレースで、
劣勢に立たされているのは
間違いないけれど、
六社Sを勝ったマキシや
このレースで3着だった
コスモフリーゲン、
同日に行われた京都メインの
都大路Sを勝ったセオなど、
楽しみな存在も出てきている。

単純に遅咲きの世代である可能性も
ゼロではないから、
今後も4歳馬の動向には注意をしていきたい。

今週来週は
オークスと
ダービーがメインにはなるが、
その他の重賞競走にも4歳馬は出てきている。

「4歳世代は弱い」という
先入観で物事を見るのを止めれば、
先週のヴィクトリアマイルの
テンハッピーローズが打ち立てた
単勝208倍のような馬券に巡り会えるかもしれない。

もうすぐ夏競馬の季節になる。

高温、ローカル、ハンデ・・・

先入観を無しにして、
今年は生涯忘れられないような馬券を取りたいと思う。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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