2024-05-09 ​事前と事後で印象の違うレース

​ 快挙。

でも、快挙というのは失礼すぎるかもしれない。

なぜなら、レース前と後では、
印象の異なるレースになったことは間違いないからだ。

江戸川さんは…
というか多くの競馬ファンが
ケンタッキーダービーというのは、
凱旋門賞制覇以上に可能性が低い事案だと思っていた。

そうでなくても日本競馬は
芝優先主義でダートは長らく格下扱いされていた。

実際、ダートの大改革が始まって、
今年からこれまでとは
異なるレース体系になった開催が
すでに始まっているけれど、
その初年度からこういう喜ばしい結果になるとは…。

もちろん
フォーエバーヤングの強さや
その可能性というのは、
昨年末から期待されていたし、
実際ケンタッキーダービーに
挑戦する事にどれ程の結果が出るのか
期待半分不安半分で思っていたけど、
想像以上のレースになった事は間違いない。

レース結果は
随所で報道されているので
詳細は割愛するけれど、
これまで日本馬が挑戦した
ケンタッキーダービーの歴史の中で、
あんな抜群の手応えで
4コーナーを回ってきた馬が居ただろうか。

スキーキャプテンの初挑戦から29年。

掲示板に乗った
(しかも2頭)だけでなく、
もう勝つ寸前の所まで行ったのは感動しか無い。

勝ちに等しいレースだったし、
2着に敗れたシエラレオネと
激しいぶつかり合いを演じた上での3着。

スタートさえ良ければ
と思った人も多いだろうし、
どれだけ運を味方につけられるかが
重要という事も再確認できた。

快挙、すごい。

しかもテーオーパスワードまで5着に来てる。

いろんな歓喜の声はあるけれど、
このレースの印象が変わったのは、
フォーエバーヤングを管理する
矢作調教師のインタビューを見てからだ。

声を詰まらせながら「悔しいです」の声。

期待半分不安半分で見ていた
江戸川さんの立場からすると、
この表情は想像の範疇を超えていた。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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