2024-02-22 ​一身上の都合

​ 「一身上の都合」

3月3日まで取得していた免許を
「一身上の都合」として、
ピーヒュレク騎手が返上した事がわかった。

先月モリス騎手が
「一身上の都合」で取り消して以来
今年に入って2人目だ。

短期免許を取得する
外国人騎手と言えば、
いずれもトップジョッキーで、
凱旋門賞を筆頭に
世界の錚々たるG1を勝って来た猛者…
というイメージだった。

が、今季来日している外国人騎手が、
2人も期間中に免許を返納したことは
どう捉えれば良いのだろうか？

もちろん単純に
日本競馬が合わなかった…
という話も出来るだろうが、
彼らはトップジョッキーでなおかつ、
それなりの騎乗馬が用意された状態で来日している。

日本のペースに慣れれば十分やっていけるはず。

ムーアさんレベルでも
日本に来てすぐは、
取りこぼす事もチラホラあるが、
2週3週と時間を経るごとに順応していく。

そして大レースにビタっと照準を合わせて勝ち切る。

短期免許の外国人騎手と言えば、
順応性の高さも特徴の一つだったが、
今回日本を離れた二人はどうだっただろうか？

正直言って、
ファンの期待に応える
結果だったとは言いづらいのではないか？

今、日本国内に残っている
外国人騎手も
成績に関しては濃淡があって、
馬券検討の際も
ファンはそのあたりを見極めているように思う。

もちろん
これまで来日した外国人騎手が
すべて全員好結果と言える
成績で帰っていった訳では無いが、
短期間で途中返納というのはあまり記憶が…。

もちろん今回帰った騎手が
「下手くそだった」
というつもりは毛頭ない。

江戸川さんは
レースに乗ったことが無いから、
この部分を論評する事は出来ないが、
とにかく今の外国人騎手にとって、
日本に来れば
「楽に稼げる」
状況では無くなってきた…
という事ではないかと思う。

先日2000勝を達成した
川田将雅ジョッキーが
「日本人騎手たちのレベルが
  上がっていることは間違いない」
と語った。

日本人騎手の代表というつもりで、
ルメールさんと
張り合っているトップランナーが、
同僚達に
おべっかを使う必要が無いので、
この指摘は事実ではないかと思う。

トップランナーの川田騎手よりも
勝っているジョッキーが
現役で3人も残っている
(全員引退する気配がない)。

実際、武さんは
「依頼がある限り乗り続ける」
と語っている。

一時期は引退も囁かれたが、
自分で馬主さんを見つけてきて、
良質な騎乗馬を確保中。

特に今年は明らかに好調だ。

若手のイメージだった
松山騎手も30代に乗っかったが、
それより若い世代の台頭も著しい。

坂井瑠星、西村淳也・・・

ルメールさんも
絶賛しているという佐々木大輔なんて
今、ローカルでブイブイ
言わせている(表現古いか 笑)

危機感に駆られた
日本人ジョッキーの反撃が始まっている？

一時期は外国人騎手の影響で、
日本の若手が育たないんじゃないか
と心配していたが、
完全に杞憂に終わった感がある。

斜陽の欧州や
王様の気分で
どうなるかわからない中東と違って
日本競馬は国がお墨付きを与えた「超」安定経営。

この恵まれた環境を活かして、
日本競馬は人馬ともに世界一の座を目指して欲しい。

…いや、もうすでに
世界一になっているかもしれないが(笑)

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選ぶをモットーに
独自の予想を繰り広げ、高配当の的中レースを量産中！
初心者では目の届かない見落とされがちな馬を選び、的中に導く予想は見事なもの！
もちろん全て無料で見られます！