2023-12-07 ​イクイノックス電撃引退

​ 先週、イクイノックスの引退が発表された。

様々なところで
「有馬は使わない」
「年内で引退」と言われていたし、
ジャパンカップ終了後の
関係者の雰囲気からも
色々と察するものがあった。

江戸川さんも
ファーストニュースを聞いたときは
「まぁ、そうなるよね」
と思ったものだが、
世間の…というか
ライトユーザーの受け止め方は違った。

「有馬記念出ないの？」
こういう声を何度も聞いた。

そういう声を聞く度、
江戸川さんは心の中で、、
「1度勝ってるし、もう使う理由が無いよ」
と思いつつも、
イクイノックス引退を残念がる声の多さに驚いていた。

ある程度、事情がわかる人間と
そうでない人間の
認識の差を痛感したけど、
「有馬で見たかった」
という想いもわからなくは無いなと思う。

やはりライトユーザーにとって、
有馬記念は年末の大一番だし、
「今年最後だから」というのが、
何かよくわからないけど馬券を買う動機になっている。

有馬記念の勝ち馬は
一般のニュースでも扱われるし、
普段、競馬に興味のない人々の関心も集める。

そういう意味では、
「世界最強馬かもしれないイクイノックス」
が勝つのと、
「世界最強馬になったイクイノックス」
が勝つ有馬記念は、
世間にとって大きく意味が異なる。

もちろんイクイノックス陣営からすると、
「普段競馬に興味が無いくせに勝手な事言うな」
と、思うかもしれないけれど、
「有馬記念で世界最強馬を見たかった」
という声はわからなくもない。

10月の天覧競馬の際に、陛下は
イクイノックスの強さに驚嘆され、
秋の園遊会でも話題にされたと聞く。

そのイクイノックスの凄さは、
それを目の当たりにしてきた
我々が語り継いでいくしかない。

また、ほぼ時を同じくして
パンサラッサの引退も発表された。

イクイノックスの強さが際立ったのも
彼が惨敗覚悟で逃げた面もある。

パンサラッサも非常にファンの多い馬になった。

特に「ウマ娘」から参入してきた層は
パンサラッサに
ツインターボの姿を重ねて
応援していたようだけど、
重賞3勝馬(これも立派だが)と、
G1を2勝している馬では
残念ながら格が違うが、
彼がイクイノックス伝説の成立に
一役買った事は間違いない。

ちなみに
何の責任も無い立場で
軽々な事を言うが、
イクイノックス級の馬はまた出てくると思う。

アーモンドアイ、
コントレイル、
デアリングタクトの3頭が競演した
2020年のジャパンカップから、
そこまで時を置かずして、
イクイノックスが登場した。

特にイクイノックスは
4000万円という
募集価格からもわかるように、
そこまで期待された馬では無かった。

父キタサンブラックは
人気種牡馬だが、
キングヘイローの肌馬に
そこまで期待する要素が
生産当時は無かったからだ。

でも、誰もが認める世界最強馬がそこから出た。

まだまだ最強馬が出てくる土壌が日本競馬にはあると思う。

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