2023-11-09 ​明るさを認知できるようになるには？

​ G1が無い谷間の週
ということもあってか、
とにかく先週の競馬界は
JRA以外での話題が
非常に豊富だったように思う。

11月3日のJBCに、
週末のブリーダーズカップ。

ともに
競馬ファンの耳目を集めたと思うし、
両日とも堅調な馬券の売れ行きだった。

特にブリーダーズカップ4競走では、
日本馬の頭数が揃った事もあるが、
2年前よりも15億円多い28億円を越えた。

レース数の違いもあるし、
ファンの期待度にも
当時と差があるので、
安易に比較はできないが、
売上増は競馬界にとって吉報であることは間違いない。

個人的には英愛ダービー馬、
オーギュストロダンの勝利が嬉しく、
日本国内でも少なくなりつつある
ディープインパクト産駒の存在感を
改めて世界に示せたように思う。

実際3着のシャフリヤールもディープインパクト産駒。

良い競馬をしていたと思う。

健闘を讃えたい。

イクイノックスが出ていたら、
オーギュストロダンに
勝っていたように思わなくもないが、
こんなifを論じていても仕方ないか(笑)

ただ一方で、
JBCも本場のブリーダーズカップも、
ライトユーザーへの認知度は
まだまだ高くない面を感じており、
毎週土日のメインレースを
買うような層にも、
今ひとつ認識されていないと感じる。

個人的に競馬新聞を見て、
前走が「大井」とか
「米国」となっていて、
違和感を持たないのか…
とツッコミたくもなるが、
認識していないモノのは仕方ない。

そんな彼らと話していて思うのは、
毎週馬券を買っていても、
地方競馬と中央競馬の違いも
よくわかっていないし、
凱旋門賞は知っていても、
ブリーダーズカップは知らない様子。

ましてオーストラリアの競馬なんて
…っていうレベルだ。

たしかに
凱旋門賞はテレビでも中継するし、
フランス・パリ
という華やかさからも、
メディアが飛びつきやすい面もあるだろう。

日米のブリーダーズカップは、
開催は持ち回りだし、
メインで映る映像がダートでは確かに地味だ。

公営競馬で最も集客力のある大井でも
施設自体が
JRAと比べたら貧相に見えるので、
テレビ映りも決して良いとは言えない。

それでも遠征馬の有無によって
発売が決まるかどうかわからない
米国のブリーダーズカップよりも、
毎年日本で開催される
JBCの認知度が不足しているのは、
非常に勿体ないように思う。

ダートの一線級が揃うし、
今後、路線の大改革によって更に価値も高まる。

NRAも
JRAとの協業に近い形になるのだから
もっともっとプッシュして良いのでは？

グリーンチャンネルを見ていると、
地方競馬関連のCMやコンテンツが
増えていることを感じるが、
地上波では
受け手側の感度が低いこともあり、
まだまだ低調な印象は否めない。

もちろん
来年以降の「路線を改革」してみて、
わかることもあるだろうけど、
JBCや海外競馬の売上はまだまだ伸びる余地がある。

日本競馬の未来が明るいことは
間違いないけれど、
その明るさを認知できるかどうかは、
彼らの広報に懸かっているように感じる。

日米ブリーダーズカップの今後の盛り上がりに期待したい。

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