2023-10-12 ​競馬場に行くたび思うこと。

​ 「歌は世につれ世は歌につれ」という言葉がある。

歌は世相の影響を受けて変化し、
その世相もまた
歌の流行によって影響される・・・
という意味だけど、
競馬場の様子も30年前とは随分変わったと思う。

本当に「オジサン」が居なくなった。

もちろんよくよく目を凝らせば、
それなりの数はいるんだけど、
いわゆる「馬券オヤジ」は本当に減ったと思う。

地上波の競馬番組も、
かつては「馬券オヤジ系」
がメイン司会で、
その横に競馬のことをあまり知らない
アナウンサーや女性タレントさんが
置かれている感じだったが、
今はその限りではない様子。

江戸川さんは
グリーンチャンネル民なので、
地上波の競馬番組は
久しく見ていないけれど、
タレントのDAIGOさんや
櫻坂46の元キャプテン
菅井友香さんがMCをやっているらしい。

ずいぶん爽やかになったもんだ。

江戸川さんも大学生の頃から
学校近くのウインズに
友人たちとよく出入りしていたが、
若いだけで爽やかではなかった(笑)

そう考えると、今の競馬場は爽やかだし華やかだ。

若くて爽やかな感じの
若者グループは多いし、
女性だけのグループもよく見かける。

その女性グループも
一般的な学生風情から
夜のお姉さん風な方まで様々だ。

もちろんこの若い世代が
競馬へ続々と参入してくるには訳がある。

そう「ウマ娘」の影響だ。

テレビやSNSで流れるJRAのCMも、
ウマ娘に登場する馬ありきで
台本が書かれているし、
「ゲームユーザーに
  実際の競馬に触れて欲しい」
と躍起になっている印象。

もちろん若い彼らとて、
競馬の本質である
「当たり」
「外れ」
「儲かる」
「儲からない」
にそれなりの興味はあるのだけれど、
その度合は我々が見てきたかつてのファンほど大きくない。

「休日に友人達と良い時間を
  過ごしたい。その為の
  ツールとしての競馬」
であることは傍から見ていても感じる。

確かに江戸川さんが学生の頃は、
「儲けたい」
と強く思う連中は競馬だけでなく、
パチンコやスロットがあったが、
それも今は完全な斜陽産業。

競技人口も
年々高齢化しているという指摘もあるほどだ。

もちろん、若い世代の
可処分所得が低いので、
パチンコやスロットよりも
初期投資が少ない競馬の方が、
参加しやすい
というのもあるだろうけど、
とにかくここ数年のファン層の変化で
競馬全体の雰囲気が変わってきた。

それにつられて地上波の競馬番組も、
そういう仕立てに
変化しつつあるようだし、
グリーンチャンネルでも、
競馬歴数年の若いタレントさんが
出てくる平日の番組が増えた。

変化の波はコアな競馬ファンの多い
グリーンチャンネルにも押し寄せつつ有る。

以前はレースの予想を
中心にした番組が多かったが、
過去の名馬の思い出を話したり、
昔の競馬新聞を見て、
レースを予想する番組など、
色々と趣向を凝らした番組が増えてきた。

もちろん競馬をやる以上、
「儲けたい」
という思いを忘れることはできないが
どこか肩の力を抜いて、
競馬全体を眺めている番組が増えている。

十数年後の競馬界は、
今と少しだけ違った景色になっているかもしれない。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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