2023-09-14 ​ローズSを考える

​ 紫苑SがG2に昇格したことで、
秋華賞のトライアルレースは
どちらも同格になった訳だが、
歴史も実績もあるのは
今週のローズSの方で、
出走馬のレベルもこちらの方が高い印象。

とはいえ、
今年の秋華賞は絶対女王がいるので、
ローズS組もまた、
どんなに好走したところで、
本番では
「刺身のツマ」程度の存在にしかなれないかもしれない。

夏前までは
そんな印象を多くの人が
描いていたと思うが、
宝塚記念が行われた
あの日の東京7レースで、
一部の競馬ファンから

「リバティアイランドに勝てるんじゃ…」

という評価を得た馬が勝ち上がった事をご存知だろうか。

その名もブレイディヴェーグ。

サンデレーシングが所有するロードカナロア産駒だ。

2月の未勝利クラスを勝ったときに
現地観戦していたが、
その時一緒に居た中の一人が
「アーモンドアイたいな強さだったぞ」
と高揚して言っていたし、
場内も湧いていたのを覚えている。

そして
6月の3歳上1勝クラスのレースでも
場内がざわつき、一部のファンから
前述したような評価になった。

確かに勝ち上がったレースは
どちらも強い内容だったが、
実はこの馬、デビュー初戦で負けている。

彼女を負かした相手はロードプレイヤー。

グレーターロンドン産駒のお馬さんだ。

レースを見てもらえばわかるが、
この時ブレイディヴェーグは
全く歯が立たず、
ロードプレイヤーが着差以上の強さを見せて勝っている。

そんなロードプレイヤー。

今、彼が在籍しているのは1勝クラス。

実は先週の勝負レースで
本命として推奨していたが、
まさかのシンガリ負け。

馬体も今ひとつ成長しておらず、
「順当なレースなら
  京都2歳S勝ち負けだった(7着)」
というのがキャリアハイになりそうな
雰囲気が漂っているのだが、
この馬にブレイディヴェーグは負けている。

おそらく競馬マスコミの間で、
それなりにブレイディヴェーグは
扱われるだろうが、
彼女が勝った2つのレースの出走馬で、
1勝クラスを勝ち上がったのは1頭だけ。

残りは未勝利のまま引退か
1勝クラスが頭打ちという感じ。

実際、負かされた
ロードプレイヤーの現状を見ても、
個人的にはブレイディヴェーグの評価は高くない。

ルメールさんが乗るので、
そこそこの人気になるだろうけど、
今のところ別の馬を狙っていくつもり。

2歳の出世レースを勝った馬に期待。

夏の上がり馬より、
昨年からの実績馬の奮起を見てみたいと思う。

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