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2013-03-21 ​スプリントG1に三冠馬が出てきた日。

​ <p> もはや伝説に近いと思うのですが、<br /> 春のスプリントG1としてすっかり定着した<span class="red b big-s">高松宮記念</span>。 </p> <p> <span class="b u">そのスプリントG1に「90年代最強」との<br /> 呼び声高い三冠馬が出走した事があるのをご存じでしょうか?</span> </p> <p> 当然、覚えてらっしゃる方も多いですが、<br /> その馬の名は<span class="red b big-s">ナリタブライアン</span>。 </p> <p> <span class="b">「シャドーロールの怪物」と呼ばれ、<br /> 皐月賞では3馬身半、ダービーでは5馬身、菊花賞では更に7馬身も<br /> ぶっちぎって優勝した90年代を代表する競走馬</span>で、<br /> <span class"red b">96年の阪神大賞典では、前年の年度代表馬・マヤノトップガンとの<br /> 日本競馬史上に残るマッチレースを展開。</span> </p> <p> 3〜4コーナーにかけて、2頭が一気に先頭にまくりをかけ、<br /> 残り3Fくらいからはマッチレースに展開。 </p> <p> <span class="b">内で粘るマヤノトップガン、<br /> 外から競りかけるナリタブライアンの死闘は<br /> 今でも多くの競馬ファンの心に残っていると思います。</span> </p> <p> そして今回の話はそんな世紀のマッチレースから数カ月後、<br /> ナリタブライアンの陣営は世間を驚愕させる発表を行います。 </p> <p> 阪神大賞典のマッチレース勝利後、天皇賞(春)に向かい2着になった後、<br /> 宝塚記念を目標に陣営は調整を開始します。 </p> <p> <span class="b u">その過程の中でナリタブライアンの大久保正陽調教師は<br /> 宝塚記念の前に一度レースに出走させる方針を打ち立てます。</span> </p> <p> <span class="red b">そのレースこそ、96年に芝2000mのG2から、<br /> 芝1200mのG1へ格上げされた高松宮杯(現:高松宮記念)なのです。</span><br /> しかも当時は今のように3月では無く5月の開催。<br /> 宝塚記念へのレース間隔を考えれば、たしかに無理な日程ではありません。 </p> <p> しかし当時としても、<br /> 現在としても超異例の<span class="b">クラシックディスタンスの重賞馬、<br /> しかも三冠馬がG1とはいえ、新設のスプリントレースに出てくる事は異例中の異例。</span> </p> <p> 当時、小学生の私でも「おかしい」「無茶苦茶だ」と感じましたし、<br /> 競馬ブームまっただ中で、小学生でも手軽にテレビゲームで競馬を楽しんでいた頃です。 </p> <p> 私の周りでも(といっても小学生ばかりですが・・・)非難の声が多かったので、<br /> 当然ながら当時、マスコミからもかなり非難されていたようです。 </p> <p> 私は<span class="b">「ナリタブライアンは長い距離を走るのを嫌がっているみたいだ」</span><br /> という話を聞いて、高松宮杯への出走に何となく理解を示していましたが、 </p> <p> 当時の短距離戦線にはヒシアケボノという前年のスプリント王で、<br /> 海外G1を2勝したアグネスワールドの兄がおり、<br /> 最近ではフェアリーS(G3)を勝った<br /> クラウンロゼの母父としても話題になった馬がいたり、 </p> <p> フラワーパークやビコーペガサスなどの<br /> 個性派スプリンターなども多数顔を揃えていました。 </p> <p> <span class="red b">4大競馬場(府中・中山・淀・阪神)以外では初のG1開催と言う事や、<br /> シンボリルドルフ以来の三冠馬ということで、<br /> 中京競馬場には史上最多の7万4201人が詰めかけた歴史的な1日となった日でした。</span> </p> <p> <span class="b u">レースは先行したフラワーパークが圧勝。<br /> ナリタブライアンは最後の直線で追い込みを見せますが4着が限界でした。</span> </p> <p> このレース選択に関して大久保調教師には<br /> 「本当に強い馬は距離やコース関係なく勝てる」という<br /> 考えがあったのかも知れませんが、おそらく、現在ではこの考えは通用しないでしょう。 </p> <p> <span class="b">そして悲しい事に、高松宮杯から1カ月後。<br /> ナリタブライアンは右前脚に屈腱炎を発症したと診断されました。</span> </p> <p> <span class="red b">ナリタブライアンは当初の目標であったはずの宝塚記念には出走できず、<br /> 9月には引退が発表されます。</span> </p> <p> 内国産馬史上最高額となる20億7000万円のシンジケートが組まれ、<br /> 多くの良血繁殖牝馬に種付けされますが、 </p> <p> <span class="b">98年9月に胃破裂により、死亡。</span> </p> <p> <span class="red b">その早すぎる命は2世代しか産駒として残す事が出来ず、<br /> 現在でも母の父としてでしか「ナリタブライアン」という文字を<br /> 血統表に残す事ができませんでした。</span> </p> <p> ナリタブライアンの死んだ98年に高松宮杯は高松宮記念に改称。<br /> その2年後には5月から3月末に開催時期を変更。 </p> <p> 今では春のスプリント王決定戦として、すっかり定着した感があります。 </p> <p> しかし、個人的な話をさせていただくと、<br /> 季節が変わっても、ナリタブライアンのスプリントG1挑戦は<br /> 今でも私の心に残る残念な記憶でしかありません。 </p> <p> <span class="b">毎年、春のスプリントG1はやや心が切なくなります。</span> </p>

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。

また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!

予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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