2023-08-03 ​取り組んできた成果に期待する。

​ 「しっかり取り組んできました」

フランスの女性ジョッキー、
ミカエル・ミシェル騎手が、
今年もJRA通年騎手免許試験を
受験することが先週報道された。

SNSでもたまに
彼女の投稿が流れてきていたけど、
確かに日本競馬に関するモノが多かった気がする。

彼女が初来日したのが
2019年の夏だから、
もう4年も前の事になる。

南関で乗ったり、
米国で乗ったりしているようだが、
諦めていなかったのは
ファンにとっては朗報かもしれない。

ただ
個人的には杞憂に終わってほしいが、
心配していることがある。

彼女がJRAを受験すると
初めて表明した時と比べて、
女性ジョッキーの存在が
目新しく無くなっていることだ。

先週のアイビスSDもそうだったが、
「女性ジョッキー重賞で競演」
みたいな記事の扱いは
どんどん小さくなっているし、
平場の「女性騎手ワンツー決着」
なんて、
グリーンチャンネルでも
あっさり触れられる程度だ。

女性ジョッキーに対して
「塩対応」になりつつある日本競馬で
彼女が初来日したときのような
ムーブメントが起こるるかどうかは疑問だ。

また仮に合格しても
競馬サークルのムラ社会に馴染めず、
日本に対して
手のひら返しするような事態にならないとも限らない。

まぁ、
このへんは杞憂に終わると思うが、
「女性ジョッキー」
というモノにはすでに新鮮味は無く、
あとは
どれだけの人数が競争に生き残り、
ビッグタイトルを手に入れるか、
名馬に出会えるか、
という段階に現状は入っているように思う。

重賞に
女性ジョッキーが乗ることは
珍しくもなんとも無いし、
G1になると
ちょっと騒がれるくらいのレベルで、
すぐに忘れられる。

そういう意味でも、
この数年間で日本競馬における
女性ジョッキーの環境は
劇的に変わったと思う。

もちろんそこにミシェル騎手が
仲間入りするのは歓迎するし、
あくまでも
競馬は興行という側面もあるのだから
多くの人を呼べる人材は貴重だ。

彼女がこの数年で
どのくらい日本語が
上達したのかわからないが、
通年免許取得当初の
ルメールさんくらい喋れるようなら、
なんとかなるんじゃないか。

今のルメールさんは
テレビのロケ番組にも出るくらい
日本語に不自由していないけれど、
通年免許取得当時は
怪しい日本語だったので、
「よく合格できたな…」
と思うレベルだったし(笑)

あれくらい
ミシェル騎手が喋れるなら、
試験のハードルも高くないと思う。

実際、2020年の段階では、
JRAも俗に言う
「ミシェルルール」
なるものを設定して、
女性ジョッキーに関しては
大幅に取得条件を緩和していたし…。

香港の某ジョッキーのように
ナメた態度も無いなら、
日本のファンにも受け入れられるだろう。

通常通りの日程なら試験は今年の秋。

朗報を待ちたいと思う。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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