2023-06-22 ​ダート路線、大賑わいの可能性

​ 6月7日の東京ダービー。

ミックファイアが大楽勝を決め、
史上初2分4秒8の時計で
駆け抜けたことは記憶に新しいと思う。

来年のダート路線の大改革を前に、
歴史ある南関競馬に怪物が登場した。

そして先週のユニコーンS。

江戸川さんの予想に反し、
ペリエールが後続に3馬身もつけて圧勝。

しかも良馬場で1分35秒0は速いタイムだと思う。

3着に破れた本命のブライアンセンスも
「芝スタートがあまり良くなかった」
ということなので、
来月のジャパンダートダービーや
レパードSに出てくるようなら、
改めて、狙えると思う。

またユニコーンSに出なかった馬も
多士済々で、
兵庫チャンピオンシップ勝ちの
ミトノオーや、
サンタアニタダービー2着の
大井のマンダリンヒーロー、
各出世レースを勝った馬たちが控えている。

そんな中、先週日曜の夕方、
高知競馬場にまた新たなスターが誕生した。

ユメノホノオ、
ご存知だろうか。

ネットニュースなどでは
話題になったが、
先日高知2冠を達成したばかり。

「高知のレースか…」と、侮ることなかれ。

彼が勝った高知優駿は
全国交流のレースで、
兵庫や佐賀はもちろん
大井や浦和からの参戦もあった。

中でも浦和のポリゴンウェイヴは
遠征組の大将格で、
クラウンカップや
ニューイヤーカップといった南関重賞の勝ち馬。

正直、江戸川さんも
圧倒的人気のユメノホノオには
申し訳ないけど、
「門別でも実績ある南関馬」相手に
高知の馬では厳しかろうと安易に思い
ポリゴンウェイヴと
大井のタイガーチャージ
のワイドを買ってたけど、
蓋をけてみたらびっくり。

スタートで遅れたにも関わらず、
向正面から一気に上がっていき、
4コーナー手前で逃げていた
ポリゴンウェイヴを捕まえ、
高知の短い直線で大差を付け楽勝。

2着ポリゴンウェイヴとの差は2.1秒。

「地の利」があるとはいえ、
この着差は衝撃的だ。

ネットではレース直後から
「高知競馬史上最強馬」
との声もかなり上がっていた。

江戸川さんもこの部分は同意せざるを得ない。

高知競馬で
初の賞金1億円を越えた
スペルマロンは、
元々、中央の馬だった。

それに対して、
ユメノホノオは高知競馬でデビューした生え抜き。

デビュー戦と
黒潮ジュニアチャンピオンシップは
4着に破れているが、
それ以外の11戦はすべて高知でのモノ。

もちろん今回の勝利で
「高知以外でも
   走るところを見てみたい」
という声が出てくるのは必然で、
短距離路線で活躍している
兵庫のイグナイターに
劣らない走りも期待したくなる。

ユメノホノオ、
本当に強い競馬だった。

まだ、見てない方は
ぜひ、先日の高知優駿を見て欲しい。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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