2022-06-16 ​真面目に税制の話

​ 「じゃい 破産」

先日から競馬界を
じわじわ賑わせているこの話題をご存知だろうか。

ギャンブル芸人として活躍している
インスタントジョンソンの
じゃい氏が「破産」を報告したことで
一部に衝撃を与えたのだ。

ただ後日になって、
本人から「破産」ではなく、
借金をしているとの訂正があった。

一昨年、川崎競馬で
約6400万円の払戻を受けたものの、
税務署の人が家にやってきて、
追徴課税の判断が下り、
「マンションを買えるくらい」
の請求に追われたらしい。

で、このお金を払うために「借金」をしたという。

ざっくり言うと、
こういう話なのだが、
じゃい氏は、
「この税制について
  果たして正義なのか
  というとそう思えなかった」

とも語っている。

現状の税制については、
競馬界の中でも否定的な意見も多く、
個人的にも「国は無茶苦茶するなぁ」という印象だ。

すでにご存知の方も多いと思うが、
馬券の売り上げの約25%は税金として納められている。

細かいことを言うと
色々あるけれど、
今回は便宜上、そのように扱う。

つまり、
我々が受け取る馬券の払戻しは、
売上の75%を的中者で分け合っている形になっているのだ。

それ故に、
その配当金にまで課税するのは
「二重課税」
になるのではないかと
長年思っているし、
そのように考える諸兄も多いと考えている。

例えば・・・
お酒には「酒税」込の金額が
スーパーやコンビニで
表示されているが、
会計時にはそこに「消費税」が計上されている。

これが「二重課税」。

我々消費者としては、
「法律的に如何なものか」
と思わざるを得ないが、
なかなかこれを改めようとする気配がない。

もちろん我が国は
民主主義国家なので、
競馬に関心のある
国民が政治家を動かし、
法律を改正しないといけない。

肌感覚でおわかり頂けると思うが、
我が国というのは
税金を下げるのはかなり遅いくせに、
課税してくるときは音速でやってくる。

どうにかならないのだろうか。

そういえば、来月参議院選が行われる。

個人的には
ウクライナの
あの悲惨な情勢を見ていると、
明日の日本に思えてくるので、
安全保障を見直す事を訴えている
政党に投票しようと思っているけれど
次に「減税」について
きちんと訴えている政党も重要視したいと考えている。

ただ、いますぐ
「競馬の二重課税を止めろ」
とは言わないし、
競馬で高額払戻を受ける人の方が、
圧倒的に少ないのだから、
全国民が減税のメリットを
受けられるのが望ましいのは間違いない。

ちなみに地方にお住まいの方は
車が持っている以上、
ガソリンとは切っても切り離せいない関係にあると思う。

ガソリンは小売価格の約4割が税金になっている。

ガソリンは
地方の車に乗る人だけでなく、
都会に住む人にも大きな影響を与える。
(物流や交通網の関係で)

じゃい氏が投げかけた
「競馬の税制」に関する疑問は、
実は我が国全体が抱えた「税制」の問題でもある。

個人的には、
税務署から請求が来るぐらいの、
超高額払戻を受けたいと思うが、
それはなかなか簡単なことではない。

むしろ「税金下げろ」
と声高に叫ぶほうが楽だし、
お金も一切かからない。

来月の参議院選では
「税制、今に見ておれ」
の精神で一票を投じたいと思う。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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