2013-03-07
名馬の母への必須条件!?
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先週の<span class="b">チューリップ賞</span>に引き続き、<br />
<span class="red b big-s">今週末はフィリーズレビューとアネモネSという<br />
桜花賞のトライアルレースが行われます。</span>
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また桜花賞の優先出走権は与えられませんが、<br />
ステップレースとして、近年はクイーンCやフラワーCからも<br />
有力馬が参戦するようになりました。
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そんな桜花賞のトライアルレース・ステップレースの中で、<br />
<span class="b u">最もハイレベルなのは言うまでもなく、<br />
桜花賞と同条件で行われるチューリップ賞です。</span>
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特に阪神競馬場が現在の形に改修された後のチューリップ賞は<br />
まさに名牝の宝庫で、ブエナビスタ、レーヴディソール、ジェンティルドンナなど、<br />
出走馬の中には名牝の名前がズラリと並びます。
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それとは対称的に、<br />
フィリーズレビューは桜花賞と同じ阪神競馬場で行われますが、<br />
距離も1400mと1F短く、内回りコースの為、紛れも多く、<br />
メジロラモーヌやキョウエイマーチ、ラインクラフトなど、<br />
<span class="red b">圧倒的な強さを発揮した馬でなければ、本番の「桜花賞では用が無い」</span><span class="b">と<br />
言いきれるほど、桜花賞には直結しないレースになっているのが現状です。</span>
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今週末のレースに出走する馬が、<br />
桜花賞では本当に用無しかどうかは置いておいて、<br />
このレースがかつて「フィリーズレービュー」ではなく<br />
<span class="red b">「阪神4歳牝馬特別」</span>と呼ばれていた頃からの記憶を少し辿りたいと思います。
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阪神4歳牝馬特別時代の主な勝ち馬としては、<br />
以前、このコラムでも取り上げた<span class="red b">ライデンリーダー</span>が上げられると思います。
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95年の「阪神4歳牝馬特別」は阪神大震災の影響で<br />
京都開催に変更されてしまいましたが、<br />
世間的な注目はそこよりも<span class="b">「地方競馬からとんでもない怪物がくる」</span><br />
と言うことにのみ、注目が集まっていたような気がします。
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乗り役は先日、騎手を引退した<span class="b">安藤勝己騎手</span>。<br />
当時まだ、公営・笠松の所属で、中央には年に何度か顔を見せる程度。
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<span class="b">奇しくも、この年は交流元年と呼ばれた年で、<br />
今の中央競馬と地方競馬の人馬の交流が盛んになり始めた年です。</span>
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そんな記念すべき年に登場したライデンリーダー。<br />
<span class="red b">そのライデンリーダーが勝ったレースが現在の「フィリーズレビュー」であり、<br />
「阪神4歳牝馬特別」と呼ばれていたレースなのです。</span>
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また翌年の96年には12番人気ながら5着に健闘した<span class="b">タニノシスター</span>がいます。<br />
タニノシスターと、言われても、聞き覚えの無い方も多いかと思いますが、<br />
<span class="b u">64年ぶりに牝馬でありながらダービーを制したウオッカの母です。</span>
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また、98年には<span class="b">メイショウアヤメ</span>という馬も2着に食い込んでおり、<br />
彼女は引退後の2002年、グラスワンダーとの間に<br />
メイショウモモカという牝馬を生み、メイショウモモカもまた、<br />
<span class="b u">スズカマンボとの間に、メイショウマンボを生んでいます。</span>
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そのメイショウマンボは今週末のフィリーズレビューで<br />
人気を集める事が想定されています。
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祖母が涙を飲んだレースを制する事が出来るかどうかが注目ですが、<br />
もちろん、彼女もまた無事に現役生活を終えた暁には、<br />
立派な母馬になってくれることでしょう。
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実はこのフィリーズレビューというレースは桜花賞には直結しなくても、<br />
<span class="red b">桜花賞よりも先の・・・名馬を生む母馬を多数輩出している<br />
「母馬としての出世レース」と言えるかもしれません。</span>
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97年の勝ち馬<span class="b">キョウエイマーチ</span>は桜花賞を買った後、<br />
芝ダート問わず活躍し、トライアンフマーチやインペリアルマーチなどの<br />
OPクラスで活躍する馬を輩出し、長女のヴィートマルシェの仔も、<br />
今週末のフィリーズレビューで人気を集めそうなサンブルエミューズを<br />
輩出しています。
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そして時は流れ、01年に<br />
<span class="b">「阪神4歳牝馬特別」は「フィリーズレビュー」と名を変えます。</span>
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01年の勝ち馬・<span class="b">ローズバドからはローズキングダム</span>が、<br />
02年の<span class="b">サクセスビューティからはダート戦線で活躍したサクセスブロッケン</span>が出ており、
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ローズバドは桜花賞未出走、<br />
サクセスビューティは桜花賞で3番人気ながら16着と、<br />
厳しい結果を強いられましたが、<span class="b u">両馬とも、<br />
「母として」結果をしっかり出しています。</span>
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今週末のフィリーズレビュー、<br />
<span class="red b">出走馬や好成績を残した馬には1カ月後の桜花賞以上の活躍が、<br />
将来的にあるかもしれません。</span>
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そういう意味でも、注目しておきたいレースです。
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このコラムを書いた予想家
江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。
また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!
予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など
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