2017-04-13 ​ダービーを感じた、雨後の皐月賞

​ 2012年4月15日。

今から5年前の皐月賞は江戸川さんにとって、
「伝説の幕開け」となる予定だった。

クラシックの本命と見初めた
ディープブリランテが華々しく皐月賞を勝利をする・・・

そんな場面を描きながら、ウキウキして馬券を買っていた。



レースは前日までに降っていた雨の影響で、
内側の馬場が荒れており、
外を回る際にはかなりのロスを強いられる馬場状態だった。

世間では2012年の皐月賞は、
最後の直線でゴールドシップが荒れた馬場を選択し、
「ワープ」して勝ったと記憶されているはず。

そこへ大きく外を回ったワールドエースが2着に入線。

「この末脚ならダービーを勝てそうだ」と、
誰もがワールドエースのダービー制覇を期待したが、
江戸川さんが注目したのは
優勝したゴールドシップではなく、
2着のワールドエースでもない
3着のディープブリランテだった。

出世レースの東スポ杯2歳Sで、初のタイトルを奪取。

仕上がりの早さを武器にしていたが、
同時に気性の荒さも課題になっていた。

それでも皐月賞では
荒れた馬場・先行馬には不利なレース展開の中で、
3着に粘り込んでみせた。



そう・・・このレースを見て、
江戸川さんはディープブリランテのダービー制覇を確信した。

散々バカにされたが、
約一ヶ月半後、ディープブリランテは確信どおりの走りを見せてくれた。

3番人気に支持されたダービーでは
後の天皇賞・春を勝つフェノーメノを退け優勝。

第79代ダービー馬に輝いた。



今年も皐月賞前に「花散らしの雨」が関東に降り注いだ。

5年前のあの日と同様、
幾分かの桜の花を残した中山競馬場で皐月賞が行われる。

今年は別に見初めた馬はいないが、
ダービーへとつながる好レースを期待したい。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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