2017-01-11 ​​キョウヘイ、その名前の由来。

​ 新年早々、江戸川さんの周辺が
にわかにざわついたシンザン記念の衝撃。

本命視した8番人気のキョウヘイは
雨で渋った馬場をもろともせず、
最後方から直線を一気に突き抜けた。

当欄でも扱った事があるリーチザクラウン産駒で、
まさに産駒の中央勝ちは7月31日以来、およそ半年ぶり。

臼田オーナーから
リーチザクラウンを購入した西山オーナーは

「種牡馬入りしてきちんと配合したのは
今の2歳馬(今年デビュー)から」
と語っているように、

初年度産駒に関 しては特に血統面など意識せずに、
慌てて種付けした事が伺えます。

キョウヘイ自身も

「サンデーサイレンスの3×3」
「ヘイルトゥリーズンの5×5×5」
「ニジンスキーの5×4」

と、かなり濃厚なクロスを抱えています。

血統面での効果の話は栗山さんに譲るとしても、
人間で言えば、キョウヘイの両親はいとこ同士な上に、
両親どちらも50年前まで出自を遡ったら、
「同じ一族だった」というオチまでついてくる血統です。

決して配合的に優れているとは言えないと、
血統に強くない江戸川さんでもわかります。

こういう馬が大牧場の良血馬相手に
出世レースを勝つわけですから、
競馬というのは本当に奥が深いです。

ちなみにキョウヘイという名前の由来ですが、
ご想像どおり人名から名付けられているようですね。

既に各所で報道されておりますが、
これはオーナーの知り合いの女性の息子さんが
若くして亡くなったそうで、

「息子の名前を思い切り呼んでみたい!」という想いを汲んで、
息子さんの名前を付けて下さったようです。

関係者のブログなんかを覗いてみても、
キョウヘイの「名付け親」となった
女性に言及されているので、
本当に会心の勝利だったんだと思います。

スポーツ紙にこの女性のコメントが出てきていたので、
それも載せておきます。

「05年にがんのため21歳で息を引き取った
息子の名前は恭兵(きょうへい)でした。
オーナーがその名前をつけてくださったんです。

息子はとても競馬が好きで、
最後に競馬場に来たのが、シンザン記念でした。
こんなことがあるなんて夢のようです」

キョウヘイは今後、
アーリントンカップ→NHKマイルカップを予定しているとのこと。
キョウヘイにはより高みを目指して
頑張って欲しいと思っています。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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