話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む! 江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
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2016-12-08 ​カペラSを考える

​ 今週の日曜日は阪神ジュベナイルフィリーズに加えて、
香港のG1・4レース分の馬券も発売されるので、
例年以上に注目度が下がってしまっていますが、
中山メインのカペラSは非常に混沌としていて面白そうです。

登録22頭のうち、地方競馬からの遠征が4頭。

過去にカペラSで2着になった実績があるサトノタイガー
南関スプリント界で頭角を現しているルックスザットキルなど
かなり個性的なメンバーが出走予定。

対する中央勢もJBCスプリント勝ち馬のコーリンベリー
プロキオンS勝ち馬のノボバカラなど、
多士済々な面々が顔を揃えました。


「混戦」というより「混沌」とした言葉のほうが
適しているように見えなくもありませんが、
例年の結果を見てもわかるように、
一筋縄でまとまるようなレースではありません。

中山ダート1200は下級条件のレースでも
劇的な差し・追い込みが決まりやすいコースで、
個人的にも好きな部類に入りますが、
カペラSはどんなクラスのレースよりも後ろから来る馬が有利。


一昨年は12番人気のダノンレジェンドが逃げ切りましたが、
基本的には逃げ・先行馬よりは、
後ろから来る馬を買いたいところ。

特に狙ってみて面白そうなのが、キタサンミカヅキ。

オーナーの北島三郎氏自身も
キタサンブラックでジャパンカップを制すなど好調ですが、
キタサンミカヅキも注目の1頭。

キタサンブラックが天皇賞・春を勝ったときに
北島三郎氏がこんなコメントをしていました。


「馬主をして50年以上になりますが、
実は昔、偶然にも自分が持っていた馬の中に
“タケユタカ”という馬がいたんです。

その子供たちがずいぶんと走りましてね、
だから武豊さんには機会があったら
自分の馬に乗ってもらいたいと、ずっと思っていたんです」


タケユタカは71年生まれの競走馬で、
その4番仔のパーセントの仔を
数多く北島氏が所有した事から、
上記の発言になるわけですが、

このパーセントの系統の中から、キタサン軍団の代名詞とも言える
キタサンチャンネル(NZトロフィー・G2)や
キタサンヒボタン(ファンタジーS・G3)が出ています。


他にも地方競馬でも活躍したキタサンテイオーや、
江戸川さんが個人的に思い入れのある
キタサンフドーも含まれていますね。

今回カペラSに出てくるキタサンミカヅキ
“タケユタカ”の血を引く1頭。

中山ダート1200はこれまで<4.7.2.2>と抜群の成績。
重賞は初挑戦となりますが、
春にはオープン特別で2戦1勝2着1回という成績。

そこでの走りを見る限り、初めての重賞挑戦といえども、
そこまで敷居が高いようには感じません。

基本的に強烈な末脚が持ち味ですが、
先行して粘り込む器用さも持ち合わせています。

乗り役も主戦の武士沢騎手が担当で、
持ち時計的にも不安はありません。

オーナーの好調さも手伝って、
一気の重賞制覇を期待したいものです。

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。

また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!

予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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