2016-05-12 ​ラニが米国三冠に挑戦することに

​ 先週のケンタッキーダービーで9着、
アメリカ競馬に着実な足跡を残したラニが、
アメリカクラシック二冠目のプリークネスSにむけて
調整されることが発表されました。

てっきり三冠目のベルモントSに
照準を合わせるのかと思っていましたが、
マエコウさん（前田幸治オーナー）は
アメリカクラシック三冠ロードを全て歩ませるつもりのようです。

たしかにケンタッキーダービーでは、
スピードの違いに付いて行けず9着に敗れてしまいましたが、

距離が400m延長される三冠目のベルモントSは
メンバーレベルも落ち、
スタミナを武器にするラニにとっては、
最も都合がいいレースだと個人的に思っていました。

それ故に、アメリカクラシック競走の中で最も距離の短い
プリークネスSを使うのは正直驚きました。


ただ、今回の判断というのは
「ラニは間隔を詰めて使ったほうがいい」
という陣営・オーナーのジャッジでしょう。

輸送も問題なく、順調に乗り込まれているようですし、
なによりも日本馬が
アメリカクラシック三冠すべてに挑戦するのは史上初。

歴史的快挙なのは言うまでもありませんが、
それはラニの丈夫な体、強靭な精神力があっての賜物。

日本からアメリカクラシック三冠に挑戦するのは
並の3歳馬に出来る芸当ではありません。
（しかもラニは日本→ドバイ→アメリカという大移動）


5月21日（土）にプリークネスSが行われるので、
オークスにレッドアヴァンセで騎乗予定の武さんが
このレースに乗れるかどうかはわかりませんが、

本人としては二度と無いチャンスかもしれませんから、
乗りたいでしょうね。


芝重視の日本国内ではアメリカのダートG1というのは
凱旋門賞やドバイワールドカップと違って
そこまで浸透はしていませんが、
プリークネスSもベルモントSも1860～70年代に創設された
伝統と格式があるレースです。

ラニの歴史的な挑戦の続編が見られます。

無事に完走する事を第一に祈りたいと思います。

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