2016-04-14 ​血統史たらればなし

​ 競馬スピリッツでもおなじみの栗山求が執筆した
「血統史たらればなし」はもうご覧になられましたか？

先週ようやく手に入ったので、
仕事や移動の合間なんかに読み進めていましたが、
読みやすくて非常に面白いです。

古くは1715年生まれのフライングチルダーズといった300年前の名馬から
最近のものではサマーバードやバーバロといった名馬はもちろん、
メジロアサマやサクラスターオーといった
懐かしい国内の名馬たちの名前が出てきます。

もちろん日本競馬に大きな革命を起こした
サンデーサイレンスの話も出てきます。

ディズニーが制作した6年前の映画で
過去に一度、このコラムでも触れた
「セクレタリアト／奇跡のサラブレッド」にもライバルで登場した
シャムの話が出てきたのも個人的には面白かったですね。

もちろん現代競馬に大きな影響を与えたノーザンダンサーや
今の日本競馬が世界で戦える下地を作った
吉田善哉氏（社台グループ創業者）などの
日本のホースマンも度々登場します。

残念ながら「馬券に直結」というわけではありませんが、
少しでも「競馬はロマンだ」という想いのある方であれば、
満足できる1冊であることは間違いないでしょうね。


栗山さん自身も本の中で仰っていますが、
競馬の歴史も実際の歴史と同じ。

ほんのちょっとしたキッカケで、
ほんのちょっとしたタイミングの違いで、

ある名馬が誕生したり、
ある名馬が繁殖入りする事になったり、
すべてはほんの些細な出来事の積み重ね。

本書の帯にも書いてありましたが、

「サイレンススズカが生きていたら？
その父サンデーが日本に来ていなかったら！？
競馬界は今ごろどうなっていたのか？」

実際、この問い掛けを考えるだけでも、
競馬ファンにとっていい「酒の肴」にあるのではないでしょうか。


血統好きに限らず、
競馬ファンなら必読の1冊。

また競馬ファンでなくても、
4コマ漫画もついているので読みやすさは随一。

興味のある方にはオススメの本ですね。

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