2016-03-17 ​阪神大賞典の考察を書いている途中で。

​ 今週のコラムは阪神大賞典の考察を書こうとしていたら、
段々腹が立ってきて、原稿にならなかったものを
コラムとして再度編集し直したものとなります。

・・・と断りを入れておきます。念の為。


来年1月に発表される2016年度JRA賞では、
従来の最優秀短距離馬の部門をなくし、
『最優秀スプリンター』と『最優秀マイラー』部門の新設を
検討していることが最近報道されました。

またか、また長距離路線贔屓の江戸川さんからすると
噴飯物の記事が出てきたと、つい思ってしまったものです。

折しもの「菜七子フィーバー」で盛り上がっているときに、
シレッとまた長距離レースの存在価値を削り取られるような
物悲しい報道に水を差されたような気分だ。

せめて『最優秀長距離馬』部門を作って整合性を取って欲しいもんだ。

…って言っても、
天皇賞・春と菊花賞しか対象になるようなレースが無いか。

2500mの有馬記念まで対象にしたら、
年度代表馬との兼ね合いも面倒くさそうだし。

やっぱり夏あたりに長距離G1作るのが
盛り上がるんじゃないだろうか。

札幌2600mでもいんじゃないの？（小さいか…）
新潟や中京なら3000m以上も取れるでしょ？（ローカルか…）

もう少しJRAの皆様には、
長距離路線の充実も検討してもらいたいものだ。

そうやって考えると、地方競馬の対応は柔軟。

「藤田菜七子が来る」ってなったら、
騎乗予定の中央馬は運良く（笑）抽選通過するし、

地元の馬主さんたちに話しつけて
大人たちが馬を用意しまくる。

そんな風にして集めた騎乗馬の中には
「これ、跨ってるだけで勝つんじゃないの？」みたいな馬が
チラホラいるけど、今後もこういうことは続くんじゃないだろうか。

地方競馬にすれば、藤田菜七子騎手が来るだけで、
数千万円単位の経済効果があるはずだから
恩恵に肖りたいはずだし、

地元の馬主さんたちも、
「機会があるなら乗せてみたい」という人もいるだろう。

個人的には浦和で折笠豊和騎手と
熱い叩き合いをする藤田菜七子騎手も見てみたいし。
そもそも折笠騎手に馬が充てがわれるかわかんないけど（笑）

とにかく細江さんたちが「花の12期生」と呼ばれていた頃よりも
バックアップが大きい気もしなくもない。（しかも美浦所属だし）

最近はなんとなく藤田菜七子騎手同じ根本厩舎所属の
一期先輩・野中悠太郎騎手が若干不憫に思えるけれど、
彼には何とか耐えてもらうしか無いのだろうか。
競馬界繁栄のために。


…話が逸れまくってしまった。

近年の長距離路線不遇の愚痴が、
まさかこんな形になってしまうとは。

とはいえ、今週の競馬スピリッツで注目する阪神大賞典は
伝統ある春の名物レース。

ナリタブライアンとマヤノトップガンのマッチレース、
オルフェーヴルの逸走事件と

競馬史に歴史を残すような
名勝負も珍事もこのレースで生まれている。

昨年まではこの路線に
ゴールドシップという怪物がいたが、
それと比べれば今年はかなり小粒。

ちゃんとこの路線を整備しないから
500万しか勝ち上がってないダート馬まで登録してくる始末だ。

とにかくこれからしばらく長距離路線は、
代わり映えしない冴えないメンツと
除外ラッシュで使うアテの無いダート条件馬の
拠り所となってしまうのだろうか。

スプリントとマイルを分類するなら、
王道路線から少し外れた長距離路線もキッチリ評価して欲しいものだ。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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