2016-02-18 ​ダイヤモンドSを考える

​ おそらく現代競馬の中で軽視されている分野ながら、
最も白熱したレースが展開されるのが長距離戦。

各馬に跨る騎手同士の駆け引きや、
自らレースを作って、
無尽蔵のスタミナを持って他馬をねじ伏せる姿が見えるのも、
長距離戦ならではの醍醐味です。

以前から当欄でも書き続けていますが、
長距離路線の充実こそ、
興業としての競馬に大きな魅力が加わる訳ですし、

凱旋門賞を始めとして、
欧州の主要G1を勝つのであれば
長距離戦の充実こそ必須課題のはずです。

さて愚痴はこのくらいにして、
伝統の長距離重賞・ダイヤモンドSが今週行われます。

この時期のハンデ重賞としてお馴染みですが、
過去の傾向を見ても、馬券的な妙味を期待できるレースです。

過去10年、1番人気の馬が3着以内に来たケースは7回。

しかし7番人気以下の馬が来たケースも同じく7回。

つまりヒモ荒れが顕著なレースな訳で・・・。

特に今年はフェイムゲームの
ダイヤモンドSの3連覇がかかったレース。

58.5キロの斤量を背負いますし、
1番人気に推される可能性が高いのも納得です。

しかし個人的な見立てとしては、
昨年よりも今年のほうがメンバーが濃いので、
フェイムゲームにとっては苦しい展開になりそうです。

斤量を考えれば、
ステイヤーズS2着のカムフィー、
菊花賞4着のタンタアレグリア、
このあたりを連軸の中心に置くつもりですが、
一発を期待したいのがペルーサ。

昨年夏の札幌日経オープンを逃げ勝ち、
大きな感動を呼びました。

年齢とともにズブさが増し、
2000m前後のペースでは追走するのが精一杯で
いいところがありませんでしたが、
スローペースが濃厚な長距離戦では追走も楽になり、
一級品な決め手も加えれば十分勝負になるはず。

札幌日経オープンではルメール騎手の手腕で、
逃げ切ることができましたが、
今回はその時の距離よりも800m長いわけですから、
中団からの競馬でも十分勝負になるはずです。

フェイムゲームの58.5キロと比べれば
2.5キロ軽いアドバンテージも魅力ですし、
決め手勝負になれば、
このメンバーでもトップクラスのモノがありますから、
人気薄が濃厚なペルーサから狙ってみても面白いかもしれません。

ペルーサからの馬券なら、
かなりの高配当が期待できそうです。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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