2015-11-12 ​冬の大舞台へ

​ 日本競馬にとって
年末の大一番といえば有馬記念。

今、暮れのビッグレースに向けて
熱い闘いが繰り広げられていますが、
それは平地のレースだけではなく、
障害競走も一緒。

特に今週行われる京都ジャンプSは
暮れの中山大障害を目指す新興勢力が多数参戦予定。

昨年の覇者・レッドキングダムが屈腱炎で引退し、
春の中山グランドジャンプを制したアップトゥデイトが
この路線の主役ではあるものの、
そのアップトゥデイト打倒を目指す馬に
名乗りを上げて欲しいものです。

ただ、本音を言うと、
少々、メンバー的には格落ちする感は否めませんが、
馬券の中心に据える予定のルールプロスパーには要注意。

これまで出走した障害戦全6勝のうち、
5勝を京都で上げているルールプロスパー。

ただこの馬、もはや10歳ですので、
「新興勢力」とは表現しづらいと思いますが、
この京都コースでルールプロスパーを負かすような馬がいれば
それはもう立派な中山大障害の優勝候補と言えるでしょう。

基本的に芝ダート問わず、
平地競走で上がり目が無くなった馬が
障害へ転向する馬がケースが目立つため、
障害の新興 勢力が古馬というのは珍しくありませんが、
今回最も注目したいのが5歳馬のウォンテッド。

障害入りしたのは2年前の秋と
すでに障害競走自体のキャリアはそれなりですが、
今年ようやくブレイク。

2戦目で障害初勝利を上げるなど
高い潜在能力は垣間見えていたのですが、
長い低迷期間を経て、今年6戦2勝。
馬券圏内を外したのは
たった1回だけという堅実な走りを見せています。

重賞初挑戦となった東京ジャンプSでは
障害戦線で最上位の実力を持つオースミムーンの3着。
明らかに力をつけてきています。

更に今回の乗り役は
今年障害重賞を2勝している高田潤騎手。

しかもただ勝っているわけではなく、
今年騎乗した障害重賞全8戦の成績は
＜2.2.2.2＞と複勝率は脅威の75％！

中山大障害の前哨戦となる競走なので、
楽しみにしている方も多いと思いますが、
もし馬券を買おうとお考えの方がいらっしゃれば、
ウォンテッドをオススメしたいと思います。

土曜日・京都8レース「京都ジャンプS」に
ぜひ、ご注目をしてみてください。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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