2015-10-01 ​乗り遅れないように。

​ こんな記事が目に入ってきた。

思っていたけど実施はされないと睨んでいた
「見習騎手の減量期間を来年度から5年に延長」
というルール変更。

現行3年の減量期間を長くすることで、
若手騎手の騎乗機会増加と
技量向上を目指すというのが
その制度変更の趣旨。

減量騎手に関する現行ルールというのは
特別とハンデ戦以外で、
通算30勝以下の騎手は3キロ、
31勝以上50勝以下は2キロ、
51勝以上100勝以下は1キロ、
負担重量が軽くなるというモノ。

技術と経験で劣る若手騎手の力量を勘案し、
恩恵を与えて騎乗機会を
ある程度確保するというのが狙い。

今の競馬界は先日引退した
藤田騎手が指摘していたように
外国人騎手や地方競馬出身騎手が幅を利かせており、
エージェント制の影響もあってか、
騎乗機会や勝ち星が
偏っているという指摘もあります。

JRAの生え抜きが活躍しにくい状況にあるのは確かで、
次代を担う若手騎手の育成は
JRAの急務となっています。

スター騎手を育成し、
一般人へ競馬の魅力を伝え続けていかなければ、
新たなファン層の拡大はありません。

ファン層の拡大が無いということは
競馬の縮小を意味します。

つまり日々の努力が必要になるわけです。

しかし明るい希望がないわけではありません。

2013年に増沢由貴子元騎手が引退してから
空席になっている女性騎手の椅子に
このまま順調に行けば、
来年、藤田菜七子騎手候補生が座ることになります。

競馬学校騎手課程に入校した頃から、
マスコミで話題になっていた彼女。

技量はどの程度かわかりませんが、
その愛らしいルックスで
既にファンも付いている様子。

この「減量期間延長」も
彼女が活躍しやすくする為の措置なんじゃないかと、
個人的には疑っている(？)ルール変更。

いずれにしろ、いい改変だと思うので、
対象になる若手騎手には頑張ってほしいところです。

そしてこれは悲報といっていいかと思いますが、
これまで日本馬が毎年のように遠征していた
シンガポール航空国際C
クリスフライヤー国際スプリント
この2つのレースが廃止されることになりました。

賞金レベルも高く世界各国の強豪が例年参戦し、
コスモバルク、シャドウゲイトが
優勝した実績があります。

今年もマイネルフロストが4着になるなど、
2000mのビッグタイトルがない国内路線の
受け皿的存在になっていたのは事実です。

今後この中距離路線がどうなっていくのか、
個人的には中山記念か産経大阪杯の
G1昇格があるのではないかと睨んでいます。

いずれにしても現在の競馬界は大きな変革期。

泡沫競馬コラムニストとして
この流れに乗り遅れないようにしていきたいですね。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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