2015-08-13 ​アスカクリチャンの面影

​ 今週行われるエルムS。

道営から2頭の馬が参戦するのはご存知でしょうか。

その2頭の名は
アウヤンテプイとウルトラカイザー。

地方競馬スピリッツでは
幾度かこの2頭について触れたことがありますが
アウヤンテプイの方は道営でも屈指のスプリンター。

交流重賞の北海道スプリントカップで
2年連続入着するなどその実力は
中央陣営も一目を置くほど。

今回はやや距離が長いでしょうか。

どんな走りをするのか見てみたいですね。

そしてもう一頭のウルトラカイザーは
道営の現役最強馬。

「レギュラーメンバー×ダイナレター」という
地味な血統故に注目されづらいですが、
アスカクリチャンの弟といえば、
このコラムを読んでいる人にも伝わるでしょうか。

アスカクリチャンはアルゼンチン共和国杯(G2)や
七夕賞(G3)を制するなど一線級で活躍。

一瞬牝馬かと思ってしまう名前ですが、
実は立派な男馬。

香港にも遠征するなど、
幅広い条件で活躍した馬でした。

個人的にも馬券で幾度かお世話になっていて、
思い出深いお馬さんでもあります。

しかしそのアスカクリチャンは昨年、
左後肢の繋靱帯断裂を発症し、競走能力を喪失。

現在は治療に専念し、
将来的には種牡馬に転身する予定となっています。

兄の意志を継ぐウルトラカイザーは
今回が約4年半ぶりの中央初参戦。

もともと佐賀でデビューした馬だけに
確かに知名度はアスカクリチャンには遠く及びませんが、
デビューした佐賀や現在所属している門別でも
非常に堅実な成績を収めています。

これまで24戦18勝。

長期休養もあったので
年齢ほど使い込まれていませんが、
例年のメンツと比べて

手薄な相手関係になりそうな今回のエルムSでは
一発もあるのではないかと密かな期待をしています。

馬券でもお世話になった
思い出の1頭アスカクリチャンの面影を
心の何処かで追いかける週末となりそうです。

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