話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む!
江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
2012-11-21 競馬の世界は格ありき。
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これは<span class="b">仮定の話</span>ですが、<br />
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「世界に通用する強い馬づくり」を目指して、<br />
隣国の韓国で「第1回コリアカップ(GI・ダ2000m)」が<br />
施行されることになりました。<br />
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韓国は国際格付けで言うとパート3国。<br />
G1表記は国内限定。しかも、ダート開催しかないので、<br />
芝のレースはありません。<br />
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しかし、コリアカップは外国馬も出れるレースで<br />
優勝賞金は7億ウォン。<br />
韓国最大のレース・大統領杯と同格です。<br />
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ちなみに7億ウォンは日本で言うところの約5000万円前後で、<br />
日本だと「ちょっといいG3」程度の賞金額です。<br />
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しかしながら、コリアカップは開催時期が11月である為に、<br />
日本では、JBCや、JCダートへのステップレースが行われており、<br />
一流ダート馬の出走は極めて難しく、JBCやJCダートなどのG1を狙う馬が、<br />
わざわざリスクを冒して海外のレース・・・しかも、<br />
国際レーティングのつかない日本国内なら<br />
G3級のレースに出る必要性がありません。<br />
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それに世界的なダート強国のアメリカの一流馬ですら、<br />
BCなどの超ビッグレースが終わり、<br />
わざわざ太平洋を渡るリスクがありません。<br />
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なんだかんだで、集まったのは、<br />
日本のダート重賞には出られないOPクラスの馬や、<br />
輸送距離の短い佐賀や福山の有力馬数頭が招待された程度のものでした。<br />
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しかし、隣国の韓国では大騒ぎ。<br />
「韓国の馬が外国馬と対戦する」と競馬ファンも大興奮。<br />
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新聞の馬柱を見ながら、<br />
「日本の○○って馬は、韓国の種牡馬ランキングの<br />
アドマイヤドンの近親だ!」とか、<br />
「日本のマンハッタンカフェという種牡馬は<br />
韓国種牡馬ののエアスマップの半弟だ!」と、<br />
韓国競馬と日本競馬の相似性を見出し、<br />
「こっちはホームだし、韓国の一流馬が出るから<br />
もしかしたら勝つかも知れない」<br />
という論調まで出てきます。<br />
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しかし、レースが始まると、上位を日本勢が独占。<br />
韓国勢は見せ場なく敗退。<br />
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実況のアナウンサーも「韓国は完全に敗れました!」と絶叫。<br />
韓国の一流馬が日本の決して一流とは言えない馬に惨敗。<br />
韓国国外とのレベルの差を痛感する結果になってしまいました。<br />
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その後も、コリアカップでは毎年のように韓国馬は外国勢に負け続けます。<br />
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コリアカップに出走した馬を日本の競馬ファンが見た時に、<br />
「韓国競馬って、レベル低いんでしょ?」<br />
「韓国競馬って、佐賀とか福山以下じゃん」<br />
「韓国競馬って、日本で用無しの種牡馬が行くところでしょ?」<br />
「コリアカップ勝っても、別に凄さを感じない」<br />
という冷たい態度。<br />
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やはり競馬は賞金だけでなく、格も重要と言う事でしょう。<br />
ドバイミーティングくらい突き抜けていれば、話は違うかもしれませんが、<br />
やはり、あちらはドバイの王室主催と言う「格」もあります。<br />
やはり<span class="b u">「格」のあるレースになるには、長い年月が必要だと言う事です。</span><br />
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今週、32回目を迎える<span class="big-s b red">ジャパンカップ</span>が開催されます。<br />
<span class="u">32年前の日本の競馬ファンは、上述した韓国の競馬ファンのように、<br />
現実を突き付けられました</span>。<br />
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日本の一流馬がまったく歯がたたない。<br />
相手は世界の一流馬でもなんでもないのに。<br />
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満を持して、三冠馬(ミスターシービー・シンボリルドルフ)二頭出ししたら、<br />
10番人気のカツラギエースが勝ってしまった。<br />
でも、4度目の正直で勝てた。<br />
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86年から91年まで、また外国馬の天下。<br />
賞金額につられてやってきた海外の有力馬が圧勝し続ける。<br />
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しかも89年には芦毛の怪物・オグリキャップがマイルCSから連闘して、<br />
世界レコード出したと思ったら、その数十センチ前にはホーリックスがいて・・・。<br />
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何度、日本の競馬ファンが世界の壁を痛感したことでしょう。<br />
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しかし、30年前に初めてジャパンカップを見た競馬ファンが<br />
今年のジャパンカップを見たら、驚く事ばかりでしょう。<br />
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<span class="b">凱旋門賞で2着になった馬が居て、香港のG1勝った馬が居て、<br />
牝馬三冠馬がいて、その父親も凱旋門賞3位入線。</span><br />
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今年も凱旋門賞馬が遠征してきて、その調教師は、<br />
「凱旋門賞は相手がオルフェだったから勝てた。ディープなら負けてた」とか、<br />
あっさり認める発言をする。<br />
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世界のトップジョッキーも「日本の金色の馬が強い」と徹底マークする。<br />
しかし、彼等が跨る馬も日本の馬。「逆転のチャンスはある」と言う。<br />
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日本競馬は種牡馬の墓場とまで揶揄されたこの30年。<br />
日本馬は虎視眈々と、機会を伺い、挑戦を繰り返してきました。<br />
そして、およそ2か月前。<br />
ロンシャンの直線で誰もが「凱旋門賞制覇の夢」を見ました。<br />
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<span class="red b">120年準備して、30年前から挑戦してきたと思うと胸が熱くなります。</span><br />
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<span class="b u">もはや日本馬は勝って当たり前のような風潮がありますが、<br />
そうなるまでに30年かかったということも、<br />
語り継がなければならないのだと、私は思います。</span><br />
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かろうじて、ランドに敗れた<span class="b">ヒシアマゾン</span>や、<br />
ファビラスラフィンとハナ差の<span class="b">シングスピール</span>、<br />
あのエアグルーヴをあっさり交わした<span class="b">ピルサドスキー</span>をギリギリ覚えていますし、<br />
<span class="b">ハーツクライ</span>がアルカセットをかわしきれなかったジャパンカップも見ています。<br />
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今のジャパンカップの隆盛は、数々の名馬の惨敗の歴史でもあるのです。<br />
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このコラムを書いた予想家
江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。
また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!
予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など
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11月16日(土) 東京11R
【五十嵐】獲得金:23,000円
【大五郎】獲得金:9,900円
合計:32,900円
11/30(土)は中山11R ステイヤーズS(G2)
12/1(日)は中京11R チャンピオンズカップ(G1)
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