2015-06-18 ​伝説になるか？ユニコーンS

​ 3歳ダート界の頂点とも言えるのが、
今週末に行われるユニコーンS。

1996年に創設された重賞で、
他の重賞と比べれれば、その歴史はまだ浅いけれども、
今のダート界を占う登竜門的な扱いのレースになっている。

99年にジャパンダートダービーが創設され、
G1（jpn1）の扱いになったことで、
格付け的にユニコーンSは、同レースよりも格下。

それでも当欄でユニコーンSを
「3歳ダート界の頂点」と評したのは、
出走馬のすべてが中央馬ということにある。

ジャパンダートダービーは各地のトップホースが
一堂に会するビッグレースであるとはいえ、
さすがに佐賀や高知の馬と、
中央馬では実力に差がありすぎる。

もちろん例外的に
フリオーソやマグニフィカといった
地方所属馬が勝つこともあるけれど、
基本的に中央馬が強いレース。

地方のダービー馬よりも強い馬が
ゴロゴロ出てくるユニコーンSだけに、
当欄ではユニコーンSを「3歳ダート界の頂点」と評したい。

・・・と、こんな事を書かなくても、
分かる人には江戸川が伝えたい事・言いたいことが伝わるはず。

ユニコーンの歴代勝ち馬や出走馬を見れば、
「超」がつくほど豪華な顔ぶれが並ぶし、
3歳でもトップクラスの馬がズラリ。

過去の名馬はさることながら、
今年出走予定のゴールデンバローズも
日本の競馬史に名を残す名馬になるかもしれない。

将来的に語り継がれる
「伝説のユニコーンS」になったとしても不思議ではない。

長らく日本ダート界の若駒のビッグレース体系は
2歳12月の全日本2歳優駿の後は、
半年近く時間を置いて、
兵庫CSかユニコーンSしか選択肢がなかった。

なので仕方なく芝のレースを使ったりしていたが、
今年ゴールデンバローズとタップザットが
ドバイへの遠征を敢行した。

彼らがドバイで走ったUAEダービーはG2ではあるものの、
ドバイ三冠競走の一つに数えられているレース。

最近日本でも定着した感のある
ドバイミーティングで行われるレースでもあります。

ドバイワールドカップやシーマクラシックなどは
日本からも優勝馬が出ているので有名ですが、
UAEダービーの日本国内での知名度は
まだまだ低いのが現状です。

それは日本競馬が芝を優先したレース体系を整えていることも
原因のひとつではあると思いますが、
同レースで3着になったゴールデンバローズが活躍すれば、
2歳からダートで活躍している馬にとって、
UAEダービーが春の最大目標となるビッグレースに
昇格する可能性が十二分にあります。

これまでクラシックの影に隠れていた
ダート路線が日の目を見る大きなチャンス。

芝・ダート共に日本競馬が世界レベルにあることを
証明するためにもゴールデンバローズの奮起に期待したい。

今、北米で話題のTapit産駒で、
サンデーサイレンスの血が入っていない馬ですから、
競走生活後も楽しみな1頭。

10年後、20年後の将来、
多くの競馬ファンに語り継がれるような
ユニコーンSに今週末なるのではないでしょうか。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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