2015-05-21 ​マックスビューティの面影を感じて

​ オークスのレース考察で
レッツゴードンキとココロノアイの2頭について、
「期待を寄せる」旨を書いた。

もちろん2頭ともオークス馬になれるだけの実力はあるし、
馬券的にも信頼している。

◎はレッツゴードンキに打つつもりだけれど、
個人的な想いを言えば、
ココロノアイにクラシックであるオークスを勝って欲しいと、
心から思っている。

当方が競馬を見始めた頃、それは即ち、
シャドーロールの怪物が隆盛を極め、
サンデーサイレンス産駒が猛威を振るい始めた頃。

当時は競馬雑誌が複数存在し、
よく目を通していた時期がある。

どの雑誌だったか忘れてしまったが、
マックスビューティという
二冠馬の記事を読んだことがある。

ご存知のようにマックスビューティとは
ココロノアイの曾祖母。
幼駒の品評会で優秀賞を受賞するなど
デビュー前から評判の逸材。

牝馬二冠をあっさり達成するなど、
馬体の美しさだけでなく強さも兼ね備えた才媛でした。

三冠の記録がかかったエリザベス女王杯では
タレンティドガール
（ホエールキャプチャの曾祖母）に
差し切られる不運があったものの、
生涯成績19戦10勝は非常に優秀。

「20世紀のベストホース100」に名を連ねるなど、
未だに多くのファンに愛されるファン馬で、
ココロノアイの紹介の際にも
必ずマックスビューティの話題もでる。

小学生当時に見たマックスビューティの記事は
「初仔のマックスジョリーは桜花賞、オークスで3着。
母馬としてのマックスビューティの
活躍が今後期待される」的な
希望溢れる記事を見ていたけれども、

マックスビューティは
カーリアンやサドラーズウェルズといった
今日の競馬を支える大種牡馬とも交配されたけども、
重賞勝ち馬は出せず、オープンクラスがやっと。

いや、普通に考えればオープンクラス馬を多数出せる肌馬は
非常に優秀な評価を与えられるけれども、
そこは牝馬二冠を制しているだけに
「期待はずれ」との評価もやむを得ないかもしれない。

マックスビューティは8頭の仔を残し、2002年に死亡。

生産者の酒井牧場はマックスビューティの仔を何頭か
種牡馬として残したが結果が出ず。

牝馬も初仔のマックスジョリーのみで
20世紀を代表する牝馬の血脈も途絶える寸前。

そのマックスジョリーも初仔を産んだ際のトラブルで死亡。

遺児となったビューティソングの8番目の仔が
今週のオークスに出てくるココロノアイ。

マックスビューティは当然、
現役時代の走りを見たわけではないのですが、
スラっとした馬体に長い脚はまさにトップモデルのよう。

その姿が印象に残っていたのか、
ゲームの中でもマックスビューティは個人的に思い入れのある馬ですし、
当欄で扱っている「POG」に関する話題でも
マックスビューティの流れを汲む馬に言及したこともありました。

きっとマックスビューティの持つ美しさに
時間差で惚れてしまった人間なのでしょう、私は。

そのPOGで一時指名していたのが、
ココロノアイの姉・クリムゾンフレアの産駒ですね。

重賞を制覇し、
オークスにも挑戦するココロノアイはもちろんですが、
コスモエルデスト（1000万クラス）も
マックスビューティの牝系です。

一時は途絶えかけたマックスビューティの血脈ですが、
マックスジョリーが残した唯一の牝馬である
ビューティソングからまた広がりを見せ始めています。

佇まい、容姿の美しさから
「究極の美女」と呼ばれたマックスビューティ。
その面影を感じながらオークスは馬券を握りしめて応援をしますし、
機会があれば今年こそマックスビューティの血を引く馬を
指名したいものです。

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