2015-03-05 ​なんだか楽しみな話

​ 花粉症の季節だ。
小学生の時から花粉症に苦しんでいる江戸川さんは
この時期、ティッシュと花粉症薬と目薬が手放せない。

何年か前に「１年の間の一定期間だけ花粉へのアレルギー」で
くしゃみや涙が痒くなるなら、
「花粉に慣れてしまえばいんじゃないか？」と思い、
積極的に薬や目薬などをぜずに花粉を浴びまくっていた時期がある。

花粉に慣れていないから、花粉症になる。
花粉に慣れれば花粉症にならない。
コロンブスの卵的発想だ。

それを実行した数年前から、実際、
花粉症の薬の摂取量が減ってきている。
江戸川さんの身体が進化したのか、
薬が進化したのか、検証が必要なところだけど、
例年３月始めからクラシックが始まる４月くらいまでしか
花粉症にかからないから、検証をしないまま年月が過ぎている。

今週は弥生賞とチューリップ賞という
今年のクラシックを占うビッグレースが行われる。

予想は馬スピ特報などのところで掲載されるだろうが、
スポーツ紙を賑わせている明るい話題がチューリップ賞にはある。

大江原騎手の交通事故、後藤騎手の自殺、ルメールのツイッターと
暗い話題が続いている競馬界にとって、
今週のチューリップ賞に参戦するブチコは
久々に明るい話題だろう。

ブチコは白毛の身体に斑点のある斑毛（ぶちげ）が特徴。
もちろんこれだけでも話題十分なのだけれど、
そこに騎乗するのは我らが武さん。

ブチコの姉・ユキチャンでも手綱を握って関東オークスを制した。

あれから７年経って今度は妹のブチコでの重賞挑戦。
そりゃ話題にもなるはず。

ただ、この７年の間、武さんを巡る環境は大きく変わった。
落馬事故以降、有力馬主からの騎乗依頼は減ったし、
ブチコの金子オーナーはディープインパクトの馬主でもある。

武さんが金子服を着てレースに臨む姿もめっきり見なくなった。

今回ダートで勝ち上がったブチコのチューリップ賞参戦は
通常のローテーションを考えれば、少々トリッキーだけれど、
ブランド力のある馬に、ブランド力のある馬主、
そしてＪＲＡが抱える最大級のブランドである武豊の組み合わせは
この７年間の歴史を知るものなら感涙必至。

芝のレースでは少々厳しいだろうけれど、
ダートで勝ち上がったあとフラワーＣを制し、
桜花賞でも３着になった2011年のトレンドハンターの例もある。

それこそ、ブチコがここを勝って桜花賞へ駒を進めようもんなら、
ＪＲＡもニッコリ（？）するんじゃなかろうか。

とにかく武さんのブチコ騎乗は
最近暗いニュースの多かった競馬界にとって久々に明るい話題。

どんな競馬になるか目が離せない。
今年も花粉症に苦しみながらのチューリップ賞観戦となりそうだ。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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