2015-02-26 ​ゆく年くる年

​ 年末を示す季語、というと少々仰々しいが、
競馬会の暦の上では今週の土日は年の改め。

騎手免許、調教師免許は毎年２月の末に期限を迎える。
この期限をもって70歳の年齢を迎える調教師は
定年により引退を余儀なくされる。

とくに今年はメジロドーベルの大久保洋吉調教師や
スペシャルウィークの白井寿昭調教師といった
競馬が最高潮に盛り上がっていた90年台後半に活躍していた競走馬を
管理していた調教師らが続々引退。

特に白井調教師はスペシャルウィークだけでなく、
このコラムでも何度も登場したダンスパートナーも管理していました。

他にもアグネスデジタル、メイショウボーラーなど、
個性的な馬を続々送り出してきました。
他にもサッカーボーイの小野幸治調教師や
ダイタクヘリオスの梅田康雄調教師、
関東の重鎮・鈴木康弘調教師など、
どの調教も50年以上のキャリアを積み重ねてきた方ばかり。

本当にお疲れ様でした。

２月２８日が最後の出走になる厩舎の所属馬の活躍を祈っています。
ゆく厩舎があれば、くる厩舎も。

とくに今年開業する厩舎で話題なのが
元ジョッキーの中舘英二厩舎。

先日グリーンチャンネルでやっていた引退式も見たけど、
ほんとに人望ありすぎってくらい、現役の騎手がズラリ。

ジョッキーとしても一流だったし、
当然、調教師としても一流の道を目指すでしょうから
継続的に応援していきたいと思っています。

そしてルメールとデムーロの免許取得が話題になっていますが、
今年デビューの若者にも注目したいところ。

昨年は東西で若手が大活躍。
新人は松若騎手が持って行きましたが、
小崎・義両ジョッキーも奮戦。
少々地味ですが、関東の石川くんも田辺騎手のように
時間をかけてブレイクしてくるはずなので期待してます。

昨年デビュー組が好成績を残しているので、
今年デビューする新人騎手は
必要以上のプレッシャーにさらされる可能性があります。

とにかく安全かつ大胆に自分の腕を磨いていって欲しいと思います。

特に注目をあつめるのが
佐賀のキングシャークこと鮫島克也騎手の息子・克駿（かつま）騎手。
兄は中央競馬で活躍中の鮫島良太騎手という競馬一家出身の彼。
いろいろ外野の声もあるかと思いますが、
父や兄に負けない活躍を見せて欲しいところ。

春は出会いと別れの季節。
去ってゆく方々もいれば、新たにやって来る人々もいる。
特に今年は珍しく土曜から日曜の日付変更が
ちょうど月またぎ。

土日の競馬新聞はガラッと様相が変わるかもしれませんね。

今週は競馬会全体がゆく年くる年ムード。

過去の実績を振り返り、来るべき未来への飛躍を誓う入れ替わりのタイミング。
少々、冬の終わりと春のぬくもりを感じる週末にしたいものです。

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