2015-02-19 ​ヒヤシンスＳを見て思うこと。

​ 今週、今年最初のG1フェブラリーＳが行われる。

武さんのコパノリッキーが圧倒的人気を集めそうなだけに、
今週末の東京ダート1600ｍは否が応でも注目が集まるはず。

しかし、競馬スピリッツを楽しんでいる方には
同日の東京９ＲのヒヤシンスＳにもご注目を。
昨年のダート２歳王者・ディアドムスを始めとして、２勝馬がズラリ。

昨年から２歳重賞を増やし、
ダートレースそのものも増やしたＪＲＡですが、
相変わらず12月の全日本二歳優駿から翌年5月の兵庫CSまで
ダート重賞は皆無。

もちろん日本ダービーを頂点とした
クラシックを盛り上げたいというＪＲＡの思惑が
影響しているのは想像に難くありません。

「ダート重賞は地方競馬に任せておけばいい」
この考え方に基本的に異論はありません。

しかし、そこに甘えてばかりで、ダート競走は除外ラッシュ。
昨年のダート２歳チャンピオンも
58キロの酷量を背負っての参戦となかなかのハードワーク。
やはりまだまだダート競走は手が回っていない印象です。

除外馬ラッシュを避けるために、
またこの時期賞金を持っている明け３歳のダート馬の為に
路線を再整備してもいいのではないでしょうか？

ドバイＷＣも今年から再びダート競走に戻ったことですし、
東京大賞典にも外国馬の参戦があったばかり。

大井では韓国との交流競走もやっていますし、
ダート路線をきっちり整備してほしいですね。

とくに３歳戦線は各地のクラシックとの兼ね合いもあり、
難しいかもしれませんが、ハイレベルな中央馬と争うことによって、
まだ可能性のある３歳馬にいい刺激を与えることもできるかもしれません。

昨年夏から半年以上経過して、
様々な路線からこのレースに集まっています。

ヒヤシンスＳは別定競走ですから、
全日本二歳優駿王者・ディアドムスは58キロ、
同レース２着のタップザットは57キロ、
同レース３着のタイセイラピッシュは56キロと
それぞれ背負う斤量に差があります。

それが競馬だからと言われればそれまでですが、
ダートの世代最強を決めるジャパンダートダービーは７月。
まだ５か月以上あります。

各地のクラシックとバッティングする時期に
中央・地方の交流３歳重賞は難しいかもしれませんが、
せめて様々なレースを勝ち上がったダート馬の
目標とするレースくらいは設定してもいいのではないだろうか？

３月の弥生賞やチューリップ賞などと近い時期に
開催してもいいでしょうし、４月でもいい。

とにかくこの時期の３歳ダート馬には目標になるレースがない。

おいそれと海外遠征するわけにもいかないし、
地方に転籍するわけにも行かない。

クラシックとの兼ね合いもあるかもしれないけれど、
ＪＲＡにはどうにか一考していただきたいものです。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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