2015-02-05 ​大事件から思うこと。

​ ルメール・デムーロのＪＲＡ通年免許合格は朗報は朗報だが、
その前日、競馬界に大きな衝撃が走った。

茨城県稲敷市佐倉の県道で自転車で横断中の男性を車ではね、
死亡させたとして大江原圭騎手を逮捕したとの報道がでた。

「まじか」
そう思った。

大江原圭と言われても、ピンと来る人は少ないはず。
障害競走を中心に騎乗していて、
父は調教助手だし、伯父は調教師という競馬一家で、
同期には伊藤工や三浦 皇成がいる。

デビュー初日に騎乗停止処分を受けたり、
調整室内で禁止されているtwitterをやって処分されたり、
確かに経歴を見れば「問題児」と評価されても
仕方ない部分がある。

障害競走でも満足に乗っていたわけではないし、
しばしば２ちゃんねるでもネタにされている騎手。

とはいえ、自動車事故しかも死亡事故を起こしてしまっては
ＪＲＡも寛容な措置はできないだろう。

被害者の方にはご冥福をお祈り申し上げます。

ただ、このコラムは競馬のコラムなので、
少々競馬のエッセンスも必要だろう。

大江原圭が乗っていたのは真偽は不明だが、
軽自動車と報道されている。
別に軽自動車が悪いわけではない。

トップジョッキーの中には１年単位で高級外車を
乗り換えまくっている騎手もいる中で、
大江原が乗っていたのは国民車ともいうべき、軽自動車。

一方は高級外車を乗りまくり、一方は軽自動車に乗る。
この乗用車の格差こそが、
競馬という競争社会を如実に表しているようでならない。

特に外国人騎手が通年で乗れるようになったこれからは、
若手騎手にしわ寄せがどんどん来るだろう。

まともなレース経験も積めないまま、
騎手を廃業せざるを得ないケースも
今まで以上に出てくるかもしれない。

下手すれば軽自動車にすら乗れない騎手が出てくる・・・
なんてことはさすがに無いと思うが、
ますます若手騎手受難の時代に突入した。

それでも日本の騎手レベルが上がり、
海外重賞制覇の機会が増えるなら、
必要な犠牲なのかもしれないが・・・。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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