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2012-10-17 ​菊花賞に、18年ぶりの牝馬出走。

​ <p> <span class="red big-s">菊花賞に18年ぶりに牝馬が出走。</span><br /> 18年ぶりと言う事は過去の菊花賞にも果敢に挑戦した馬が居ると言う事で、<br /> 調べてみればクリフジとブラウニーの2頭が牝馬ながら菊花賞を制している。<br /> </p> <p> <span class="b">もし18年ぶりに出走する牝馬が菊花賞を優勝すると<br /> <span class="u">48年ぶりの快挙で、約半世紀ぶりに大記録達成なるかどうか。</span></span><br /> しかも単勝4.9倍の1番人気で乗り役はもちろん若き天才・武豊。<br /> </p> <p> 1995年の菊花賞は1頭の牝馬の活躍に注目が集まっていました。<br /> そう、その牝馬の名は<span class="red b">ダンスパートナー</span>。<br /> 日本競馬に革命を起こしたサンデーサイレンスの初年度産駒です。<br /> </p> <p> 95年菊花賞当時までにサンデーサイレンス初年度産駒が制したG1は<br /> 朝日杯3歳Sを皮切りに皐月賞・ダービー・オークスと伝統あるレースがズラリ。<br /> トライアルレースもサンデーサイレンス産駒が強く、その中でも、<br /> オークスを制したダンスパートナーは「ダービー馬よりも強い」と<br /> 評価されていました。<br /> </p> <p> 事実、勝ちタイムもダービーより早かったですし、<br /> オークスのラストで見せた末脚も「そこからまだ伸びるか」と思わされたほど。<br /> 一気にクラシック世代の主役に躍り出ます。<br /> </p> <p> 彼女が菊花賞に参戦した95年は開放元年と呼ばれた年で、<br /> 中央・地方の交流競走や出走枠の拡大を始め、<br /> 外国産馬向けのG1・NHKマイルCの創設を翌年に控えるなど、<br /> 今の競馬界の基礎となる歴史的な年で、前年に三冠を制したナリタブライアンや<br /> 新たに台頭してきたサンデーサイレンス産駒の勢いに、<br /> 多くの競馬ファンは新時代の幕開けを感じ取ったものです。<br /> </p> <p> <span class="b">「菊花賞は牡馬限定のレース」今でもそう思っている人は多いかもしれませんが、<br /> 実際は牝馬も出走可能です。</span><br /> しかし、ダンスパートナーで18年ぶり。<br /> それ以降は、09年にポルカマズルカが出走した1例だけしかありません。<br /> 如何に牝馬にとって菊花賞の3000mが壁が厚いかがわかります。<br /> </p> <p> 通常、牝馬はオークス出走後は熱い夏をリラックスして過ごす為、<br /> 放牧に出され、秋はトライアルかハンデレースからというのが通例でしたが、<br /> ダンスパートナーはオークス終了後、欧州へ遠征し、G3ノネット賞で3着。<br /> 更に凱旋門賞と同じコースで行われる<br /> フランス牝馬三冠の最終レース・ヴェルメイユ賞で6着に健闘するなど、<br /> 結果を残します。<br /> </p> <p> 当時は今ほど、海外遠征の経験があるスタッフも少なく、<br /> ノウハウも手探り状態だった為、かなり結果を残した部類ではないかと思います。<br /> </p> <p> ダンスパートナーは欧州遠征の勢いそのままに、菊花賞へ駒を進めます。<br /> ダービー馬・タヤスツヨシは秋はいま一つの戦績、<br /> 皐月賞馬のジェニュインは天皇賞秋へ路線変更ということで、<br /> 牝馬ながらも1番人気に押し出されます。<br /> </p> <p> ライバルもトライアルで堅実な競馬をしてきたナリタキングオーや<br /> その後、ナリタブライアンとの激闘を繰り広げたマヤノトップガンなど<br /> 実績的にはダンスパートナーが一枚上手といった感じでした。<br /> </p> <p> 結果は終始、好位置につけたマヤノトップガンがレースを勝つのですが、<br /> ダンスパートナーは外を回る展開になりながらもキレのある動きを見せ5着に入賞。<br /> </p> <p> 最後、伸びを欠いたのは3000mの壁か牡馬の壁か。<br /> 本当のところはダンスパートナーにしかわかりません。<br /> しかし、牝馬にも菊花賞3000mを勝てる可能性がある事を、<br /> ダンスパートナーは示したように思います。<br /> </p> <p> ダンスパートナーの菊花賞参戦から1年後、<br /> 弟のダンスインザダークが姉の無念を晴らします。<br /> </p> <p> 兄のエアダブリン・姉のダンスパートナーが活躍していた事もあり、<br /> 非常に期待をかけられていたダンスインザダークが菊花賞に挑みます。<br /> </p> <p> デビュー前から武豊騎手もその素材を高く評価していて、<br /> 姉に続くクラシック制覇の期待が込められていましたが、<br /> 現実はなかなかうまくいきません。<br /> </p> <p> 皐月賞は熱発で回避。<br /> 態勢を立て直したダービーでは<br /> ゴール直前、フサイチコンコルドに一気に交わされ2着。<br /> </p> <p> そして、秋はトライアルを順当勝ちして菊花賞の舞台へ。<br /> 全ての雪辱を晴らすように、ダンスインザダークはスタートを切ります。<br /> </p> <p> 4コーナーで「ダンス、ピンチか?」と杉本清さんが叫ぶ中、<br /> 外を回らされた姉とは逆に、内に閉じ込められます。<br /> </p> <p> 「これは終わったわ・・・」と思っていた矢先、<br /> </p> <p> ラスト1Fでいつの間にか先頭に飛びつき、<br /> ゴール前にきっちりダービー馬のフサイチコンコルドと<br /> ロイヤルタッチを差し切ります。<br /> </p> <p> <span class="b">姉が差し切れなかった淀の3000を、菊花賞史に残る末脚で制した<br /> ダンスインザダーク。</span><br /> </p> <p> そしてダンスインザダークは菊花賞の翌日、<br /> 屈腱炎を発症している事が判明し、そのまま引退。<br /> <span class="red b">未だに菊花賞の末脚は競馬ファンの語り草となっています。</span><br /> </p> <p> そして、ダンスインザダークが姉の雪辱を晴らした菊花賞の1週間後、<br /> 同じ淀の舞台で今度はダンスパートナーが弟の新たな旅立ちのはなむけに、<br /> エリザベス女王杯を制覇。G1タイトル2勝目をもぎ取ります。<br /> </p> <p> 菊花賞の季節、この姉弟の絆を思い出します。<br /> </p> <p> ダンスインザダークは種牡馬としても活躍中で、<br /> ザッツザプレンティ・デルタブルース・スリーロールスの3頭が菊花賞を制覇。<br /> そして、姉のダンスパートナーも今年、6番仔のフェデラリストが重賞制覇。<br /> </p> <p> 姉弟の母・ダンシングキイの系譜は彼ら以外にも<br /> 種牡馬になったトーセンダンスや<br /> 韓国で種牡馬生活を送る長兄のエアダブリン、<br /> それにダンスインザムードからもダンスファンタジアが出ており、<br /> <span class="red b u">今の日本の名牝の系統の一つに数えられ、今後も活躍馬が期待されます。</span><br /> </p> <p> それも全て、この姉弟の菊花賞をめぐる絆から始まった物語と言えるかもしれません。<br /> </p>

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。

また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!

予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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