話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む!
江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
2014-08-07 思い上がりの夏-接触-
※ 先週の続き
江戸川の人生で初めて読書に熱中した時期に出会った作家・眉村卓。
多くの映像作品の原作を手掛ける彼との出会いは
江戸川が高校生の頃に見たドラマ。
その原作となった本をどうしても読みたかった高校生・江戸川は
30年ほど前に刊行された原作本を半年ほど、探しまくっていた。
夏休み目前のある土曜日の昼下がり、見慣れない古本屋で
念願だった原作本を手に入れることができた。
==================================
古本屋を出て、家にたどり着いたのは3時15分前。
テレビをつけて、競馬中継にチャンネルを合わせると、
新潟10Rのレース結果について解説者の人が喋っていた。
楽しみにしていた新装・新潟競馬場のレースを見ることは出来なかったけれど、
まだメインレースがある。直線競馬を見るチャンスはある。
我が家の競馬中継観戦に欠かせないグッズであった
テレビのそばにあったサンスポを手に取る。
競馬欄を開く前に「おはようサンスポ」という高校生には興味津々だけど、
ホントは読んではいけない(であろう)アダルトなコーナーをチェック。
「ほぅ・・・」と一読し、競馬欄へ。
するとなんということか、この日の新潟メインレースは直線競馬でない様子。
楽しみにしていたのに、テレビ中継が無いなんて、JRAも気が利かない。
こっちは急いで帰ってきたのに。
「なんだかなぁ」と気落ちしながら自室に戻って
汗だくの制服から部屋着に着替え、再び、テレビのある部屋へ。
土曜日のどことなくまったりとした時間が流れ、
新潟メインレースの中継が始まった。
見たことも無い広い競馬場が映され、
右回りから左回りに変化を遂げた新潟競馬場のターフを馬が走っている。
東京・中京に次ぐ左回りの新潟競馬場。
真新しいコースは本当に美しい。
メインレースは直線競馬ではなかったけれど、
「長いなぁ、直線」と素直に思った記憶しかない。
4コーナーを越えてからの直線が本当に長い。
ただ東京競馬場の長さを優に越えるその新潟新コースの直線は
まさに21世紀的な空気を醸し出していた。
「新時代」
そんなことを思いながら競馬中継が終わり、再び、自室へ。
楽しみにしていた眉村卓の「まぼろしのペンフレンド」を読み始めた。
NHKのドラマで放送されていた「幻のペンフレンド2001」は
現代流にアレンジされていたし、何より映像作品としても面白かったが、
本として読む「まぼろしのペンフレンド」は
何となく昭和くさいというか、昭和のニオイしかしない。
(1960年代に書かれた作品だから当たり前だが)
しかし、どことなく文章の端々に高度経済成長への期待感が
垣間見れる何かがある。
将来への見通しは十二分に明るそうだ。
僕が作品を読んでいた2001年の夏はバブルも崩壊し、就職氷河期真っ只中。
高校生で大学進学も現実味を帯びていた頃とはいえ、
将来への希望なんて具体的に描く事は難しかった時代と何かが違う。
「まぼろしのペンフレンド」は今でいう「ライトノベル」に
分類される作品だろうけど、
書いてある言葉づかい、伝わってくる時代の雰囲気で
何となく高尚な文学作品を読んでいるような気になっていった。
本を読み終えるころには太陽は西に傾き始め、
日の入りももう間近というトコロまで来ていた。
ドラマで見ていたとはいえ、面白かった。
あっという間に時間が過ぎていた。
本の表紙の裏の部分のところに
「まぼろしのペンフレンド」以外の眉村作品の紹介が掲載されていて、
「そういえば、あの古本屋には他にも眉村卓の本があったな」
ということを思い出し、明日の日曜日にもう一回行ってみようと
思っていたときに、
昼間の友人からメールが届いた。
「今日の新潟直線レースじゃなかったな」
「明日はきっと直線レースの中継があるさ。」と気の無い返信をした私。
心の中は直線競馬への興味よりも眉村卓作品の方が興味が強く、
日曜の午前中にあの古本屋に行って、2~3冊見繕って買って来る算段だった。
一晩明けた日曜日、再び古びた駅近くの商店街の古本屋にたどり着き、
店内へ入った。
今日も入り口のところで店主らしき老人がテレビをつけて、新聞を読んでいる。
心なしか、服装も昨日と同じ様な気もする。
不意に置いてあるなんの脈絡もなくアダルトなビデオの棚に興奮しつつ
店内を進み、作者の名前順に並ぶ棚の「ま行」のところへ。
あった。割とまとまった数の「眉村卓」作品がある。
「まぼろしのペンフレンド」以外の眉村卓作品は予備知識が無いから、
判断材料が非常に少ない。
けれど1冊100円だし、面白そうなタイトルで
まずはチョイスしてみようと思い、
20冊ほどまとまった眉村卓作品の中から面白そうなタイトルで
作品を手に取ってみた。
後からわかったことだけど、
「なぞの転校生」「ねらわれた学園」は何度も映像化されているし、
棚の端にあった「とらえられたスクールバス」は
「時空の旅人」というアニメ映画として『火の鳥 鳳凰編』
と同時上映されたらしい。
そんな中、目に飛び込んできた「思いあがりの夏」というタイトルの作品。
もうすぐ夏休みだし、これも買っておこうと思い手を取った。
==================================
書き始めたら止まらなくなったので次週へ持ち越します。。。
※ 先週の続き
江戸川の人生で初めて読書に熱中した時期に出会った作家・眉村卓。
多くの映像作品の原作を手掛ける彼との出会いは
江戸川が高校生の頃に見たドラマ。
その原作となった本をどうしても読みたかった高校生・江戸川は
30年ほど前に刊行された原作本を半年ほど、探しまくっていた。
夏休み目前のある土曜日の昼下がり、見慣れない古本屋で
念願だった原作本を手に入れることができた。
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古本屋を出て、家にたどり着いたのは3時15分前。
テレビをつけて、競馬中継にチャンネルを合わせると、
新潟10Rのレース結果について解説者の人が喋っていた。
楽しみにしていた新装・新潟競馬場のレースを見ることは出来なかったけれど、
まだメインレースがある。直線競馬を見るチャンスはある。
我が家の競馬中継観戦に欠かせないグッズであった
テレビのそばにあったサンスポを手に取る。
競馬欄を開く前に「おはようサンスポ」という高校生には興味津々だけど、
ホントは読んではいけない(であろう)アダルトなコーナーをチェック。
「ほぅ・・・」と一読し、競馬欄へ。
するとなんということか、この日の新潟メインレースは直線競馬でない様子。
楽しみにしていたのに、テレビ中継が無いなんて、JRAも気が利かない。
こっちは急いで帰ってきたのに。
「なんだかなぁ」と気落ちしながら自室に戻って
汗だくの制服から部屋着に着替え、再び、テレビのある部屋へ。
土曜日のどことなくまったりとした時間が流れ、
新潟メインレースの中継が始まった。
見たことも無い広い競馬場が映され、
右回りから左回りに変化を遂げた新潟競馬場のターフを馬が走っている。
東京・中京に次ぐ左回りの新潟競馬場。
真新しいコースは本当に美しい。
メインレースは直線競馬ではなかったけれど、
「長いなぁ、直線」と素直に思った記憶しかない。
4コーナーを越えてからの直線が本当に長い。
ただ東京競馬場の長さを優に越えるその新潟新コースの直線は
まさに21世紀的な空気を醸し出していた。
「新時代」
そんなことを思いながら競馬中継が終わり、再び、自室へ。
楽しみにしていた眉村卓の「まぼろしのペンフレンド」を読み始めた。
NHKのドラマで放送されていた「幻のペンフレンド2001」は
現代流にアレンジされていたし、何より映像作品としても面白かったが、
本として読む「まぼろしのペンフレンド」は
何となく昭和くさいというか、昭和のニオイしかしない。
(1960年代に書かれた作品だから当たり前だが)
しかし、どことなく文章の端々に高度経済成長への期待感が
垣間見れる何かがある。
将来への見通しは十二分に明るそうだ。
僕が作品を読んでいた2001年の夏はバブルも崩壊し、就職氷河期真っ只中。
高校生で大学進学も現実味を帯びていた頃とはいえ、
将来への希望なんて具体的に描く事は難しかった時代と何かが違う。
「まぼろしのペンフレンド」は今でいう「ライトノベル」に
分類される作品だろうけど、
書いてある言葉づかい、伝わってくる時代の雰囲気で
何となく高尚な文学作品を読んでいるような気になっていった。
本を読み終えるころには太陽は西に傾き始め、
日の入りももう間近というトコロまで来ていた。
ドラマで見ていたとはいえ、面白かった。
あっという間に時間が過ぎていた。
本の表紙の裏の部分のところに
「まぼろしのペンフレンド」以外の眉村作品の紹介が掲載されていて、
「そういえば、あの古本屋には他にも眉村卓の本があったな」
ということを思い出し、明日の日曜日にもう一回行ってみようと
思っていたときに、
昼間の友人からメールが届いた。
「今日の新潟直線レースじゃなかったな」
「明日はきっと直線レースの中継があるさ。」と気の無い返信をした私。
心の中は直線競馬への興味よりも眉村卓作品の方が興味が強く、
日曜の午前中にあの古本屋に行って、2~3冊見繕って買って来る算段だった。
一晩明けた日曜日、再び古びた駅近くの商店街の古本屋にたどり着き、
店内へ入った。
今日も入り口のところで店主らしき老人がテレビをつけて、新聞を読んでいる。
心なしか、服装も昨日と同じ様な気もする。
不意に置いてあるなんの脈絡もなくアダルトなビデオの棚に興奮しつつ
店内を進み、作者の名前順に並ぶ棚の「ま行」のところへ。
あった。割とまとまった数の「眉村卓」作品がある。
「まぼろしのペンフレンド」以外の眉村卓作品は予備知識が無いから、
判断材料が非常に少ない。
けれど1冊100円だし、面白そうなタイトルで
まずはチョイスしてみようと思い、
20冊ほどまとまった眉村卓作品の中から面白そうなタイトルで
作品を手に取ってみた。
後からわかったことだけど、
「なぞの転校生」「ねらわれた学園」は何度も映像化されているし、
棚の端にあった「とらえられたスクールバス」は
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と同時上映されたらしい。
そんな中、目に飛び込んできた「思いあがりの夏」というタイトルの作品。
もうすぐ夏休みだし、これも買っておこうと思い手を取った。
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書き始めたら止まらなくなったので次週へ持ち越します。。。
このコラムを書いた予想家
江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。
また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!
予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など
競馬スピリッツなら
江戸川乱舞の予想が完全無料で見られる!
平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選ぶをモットーに
独自の予想を繰り広げ、高配当の的中レースを量産中!
初心者では目の届かない見落とされがちな馬を選び、的中に導く予想は見事なもの!
もちろん全て無料で見られます!
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2023年現在19,927,450円
2024年現在20,137,700円
2022年現在24,393,950円
2024年現在20,137,700円
2022年現在24,393,950円
11月23日(土) 京都11R
【江戸川】獲得金:19,500円
【ウマテラス】獲得金:7,800円
合計:27,300円
11/30(土)は中山11R ステイヤーズS(G2)
12/1(日)は中京11R チャンピオンズカップ(G1)
の予想を無料でお届けします!
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