話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む! 江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
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2012-09-19 ​ついに凱旋門賞が見えた!

​ <p> <span class="red big-s">日曜日(16日)の夜オルフェーヴルが、<br /> ロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞の前哨戦フォワ賞に出走し、<br /> 快勝しました。</span><br /> </p> <p> スタートでやや出遅れた時はヒヤっとしましたが、<br /> <span class="b">ミアンドル</span>やジャパンカップにも参戦した<br /> <span class="b">ジョシュアツリー</span>らを退けての勝利。<br /> </p> <p> あのエルコンドルパサー以来の勝利(99年)で、<br /> <span class="b u">当然本番の凱旋門賞にも期待がかかります</span>。<br /> </p> <p> 本番の相手は昨年の覇者で来年日本で繁殖入りする<span class="b">デインドリーム</span>と<br /> エリザベス女王杯で驚異的な強さを2年連続で発揮した<br /> <span class="b">スノーフェアリー</span>が中心にになると思いますが、<br /> 日本競馬にゆかりある馬との対戦となることは間違いなさそうです。<br /> </p> <p> 日本にゆかりのあるという話に関連すると、<br /> このコラムでも何度か取り上げていますが、<br /> オルフェーヴルという馬こそ<span class="red b">「日本近代競馬の結晶」</span>だと個人的に思っています。<br /> </p> <p> この「日本近代競馬の結晶」という言葉は<br /> ディープインパクトが菊花賞を勝った時の<br /> 馬場鉄志アナウンサーの名実況として有名ですが<br /> オルフェーヴルの出現により、この言葉は今後、<br /> オルフェーヴルを指す言葉となるかもしれません。 </p> <p> オルフェーヴルの父<span class="b">ステイゴールド</span>の系譜をたどると、<br /> <span class="b">ロイヤルサッシュ</span>と言う1966年生まれの牝馬に辿りつきます。<br /> ロイヤルサッシュは日本が誇る生産者集団の社台ファームが輸入した馬で<br /> その系譜にはステイゴールドを始め、<br /> 快速馬として80年代に人気を集めた<span class="b">サッカーボーイ</span>や<br /> 数々の重賞を制した<span class="b">バランスオブゲーム</span>などが名を連ねています。<br /> </p> <p> ステイゴールドの母<span class="b">ゴールデンサッシュ</span>は<br /> サッカーボーイの妹としてデビューしますが1勝も上げられないまま引退。<br /> しかし、繁殖牝馬としては非常に優秀で、<br /> <span class="b u">今年で23歳になりますが2月にダンスインザダークの仔を<br /> 競走馬としては異例の超高齢出産しています</span>。<br /> <span class="red b">オルフェーヴルの父方の血は社台ファームが隆盛を極める<br /> キッカケを作った一族と言っても過言ではないかもしれません</span>。<br /> </p> <p> またオルフェーヴルの母親である<span class="b">オリエンタルアート</span>も<br /> 社台グループの出身ですが、おそらく競馬歴の長いファンほど、<br /> ロマンを感じているのがオルフェーヴルの母父<br /> 「<span class="b">メジロマックイーン</span>」ではないでしょうか。<br /> </p> <p> メジロマックイーンといえば<br /> 昨年春に解散したメジロ牧場の出身で90年代初め、<br /> 武豊騎手を背に乗せ祖父メジロアサマ、<br /> 父メジロティターンに続く<span class="red b">父子3代天皇賞制覇を成し遂げるなどした名馬です</span>。<br /> </p> <p> またG1史上初の1位降着も記録した馬で降着した瞬間、<br /> オーナーの北野ミヤさんが茫然とした表情が<br /> テレビに映っていたっことは非常に有名です。<br /> </p> <p> 日本屈指のオーナーブリーダーで北野ミヤさんの夫、<br /> 豊吉さんが天皇賞制覇に強い拘りを持っていたこともあり、<br /> 長距離戦線に強いスタミナ馬を多数輩出していました。<br /> </p> <p> メジロマックイーン自身も明治40年(1907年)に<br /> 小岩井農場が輸入した繁殖牝馬20頭のうち、<br /> 1902年生まれのアストニシメントの血を持つ馬の子孫で、<br /> 日本古来の血統の持ち主です。<br /> </p> <p> 1967年に開場したメジロ牧場が大事に大事に守ってきた血統で、<br /> <span class="b u">かなり豊富なスタミナを有した名ステイヤーでした。</span><br /> </p> <p> またメジロマックイーンは前述のとおり、<br /> いまだ誰も成し遂げていない父子3代天皇賞制覇を成し遂げており、<br /> メジロマックイーンの引退後種牡馬として「4代制覇」の期待を<br /> 非常に大きくかけられていましたが、<br /> 時代は<span class="b">サンデーサイレンス</span>の出現により、<br /> スタミナ馬よりもスピード馬に大きなニーズが寄せられていた時代。<br /> メジロマックイーンは、種牡馬としては大成せず<br /> 「父子4代天皇賞制覇」の夢を叶えることなく2006年に死亡してしまいます。<br /> </p> <p> 種牡馬時代のメジロマックイーンにまつわる有名なエピソードとしては、<br /> 日本競馬の革命児・サンデーサイレンスとの関係が有名でしょうか。<br /> </p> <p> 社台スタリオンステーションに早来に繋養されていた頃、<br /> 気性が非常に激しかったサンデーサイレンスと<br /> 仲が良かったと言われています。<br /> 当初はサンデーサイレンスはかなりメジロマックイーンを威嚇していたようですが、<br /> 次第に仲良くなり「恋人」と言われるほどの仲になったと言われています。<br /> </p> <p> そのサンデーサイレンスも2002年にこの世を去ります。<br /> </p> <p> オルフェーヴルはその「恋人」とまで評された<br /> メジロマックイーンとサンデーサイレンスの孫で、<br /> <span class="red big-s">日本古来の土着血統を持つメジロマックイーンの血と、<br /> 日本競馬を世界レベルに押し上げた<br /> サンデーサイレンスの血を持った名馬なのです</span>。<br /> </p> <p> ついに、オルフェーヴルは<br /> 凱旋門賞制覇直前と言えるところまでやって来ました。<br /> <span class="b u">ブックメーカーによってはオルフェーヴルを<br /> 1番人気に推しているところもあるようです</span>。<br /> </p> <p> おそらく欧州でも<br /> 「凱旋門賞史上初めて欧州調教馬以外に勝たれるかもしれない」と<br /> 思っている人も多いのではないでしょうか。<br /> </p> <p> メジロマックイーンが亡くなった2006年。<br /> オルフェーヴルよりも前に<br /> 「欧州調教馬以外に勝たれるかもしれない」と思わせた馬が1頭いました。<br /> </p> <p> その馬の名は<span class="b">ディープインパクト</span>。<br /> </p> <p> ディープインパクトは宝塚記念後、<br /> 前哨戦を使うことなく凱旋門賞に直行します。<br /> しかし結果は3位入線の禁止薬物検出の失格処分。<br /> 3着に入線したとき「日本最強馬でも無理なのか」と悔しい思いをしたことを<br /> この時期になるとよく思い出します。<br /> </p> <p> レースで負けた要因として<br /> 「<span class="b u">現地のレースを1回経験させておいたほうが良かった</span>」という<br /> 名ジョッキー・岡部幸雄さんなどから見解が示され、<br /> ディープインパクト以降、日本からの凱旋門賞出走馬は<br /> ステップレースを使うケースが目立っています。<br /> </p> <p> 今回、オルフェーヴルがフォワ賞を走ったのは<br /> ディープインパクトの苦い経験があるからだと思います。<br /> </p> <p> 奇しくもオルフェーヴルを管理する池江泰寿調教師は<br /> ディープインパクトやメジロマックイーンを管理していた<br /> 池江泰郎調教師のご子息。<br /> </p> <p> オルフェーヴルの凱旋門賞挑戦は、<br /> <span class="red big-s">長きにわたる名もなき競走馬の血と・<br /> ホースマンの苦労、夢を持って応援しその都度、<br /> 大きな敗北感を味わってきた競馬ファンの結晶ともいえるのです。</span><br /> </p> <p> ディープインパクト以来、<br /> 地上波(フジテレビ系列)で凱旋門賞が生中継されます。<br /> </p> <p> 競馬ファンだけでなく一人でも多くの人に、<br /> 「日本の挑戦」を見守って欲しいです。<br /> </p> <p> <span class="big-s">日本近代競馬150年の記念の今年。<br /> 明治40年に輸入した日本古来の牝馬系譜に名を連ねるオルフェーヴルが、<br /> 世界中のホースマンの夢である<br /> 凱旋門賞を制する瞬間に立ち会えるかもしれません。</span><br /> </p>

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。

また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!

予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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