2014-05-22 ​なぜ競馬をしているのか。

​ なぜ競馬をしているのか。

たしかにそう思う。

そもそも競馬とは、興味の無い人からすれば、
単なるギャンブルでしかなく、
何が面白いのかわからない代物だとは思います。

でも「何が面白いのか？」という問いに明確に答えられない限り、
競馬はいつまでたってもギャンブルでしかなく、
尻すぼみの一途を辿っていくしかない。

悲しい話ですが。

この問いを競馬界全体で共有して答えを出さない限り、
競馬に未来は無いのではないかとも思います。

それに競馬が無くなれば、江戸川は少なくとも死んでしまう。

江戸川にとって競馬はギャンブルではないので、
パチンコやカジノに自身が流れることは無いですしね。

なぜ競馬をしているのかという問いに明快に答えられる自信は、
今の江戸川にはありませんが、一つ答えのようなものを提示できるとするならば、
「自分への確認の為に競馬をしている」と答えることになるでしょう。

競馬予想に関しては、昔と違い一般のファンも受け取れる情報が多くなりました。
オッズなんか見てると「みんなうまいなぁ」と感じます。

まぁ、これはインターネットの存在が大きいのは明確ですよね。

まぁ、情報と言っても「八百長がー」「出来レースがー」「三連単１点で当たるー」とか
そんな類の情報ではないし、いい歳してそんな情報を真に受ける方もどうかしている。

そもそも競馬とは乱暴な言い方をしてしまえば、
「意思疎通が思うようにできない家畜を走らせて、その順番を当てるゲーム」なわけで、

体重50キロほどしかない騎手が、自身の10倍以上もある大きな物体である馬を
想いのままどうやって操れると思っているのか・・・。

車やトラックのような機械ではありません。

馬は意思疎通ができない生き物なわけで、
人間の思うように行動するわけでは無いですしね、当たり前ですが。
それこそマキバオーの世界みたいに馬が喋ったりする方が本来なら怖い。

ちょっと話が逸れましたが、
なぜ競馬をやるのかと問われれば、
「自分への確認の為に競馬をしている」というのが今出せる答え。

サスペンスとか推理モノなんかのドラマを見る時に、
必ず伏線となってくるシーンやセリフがクローズアップされるというのは付き物ですが、

ああいうものを総合して、犯人は誰かと言う結論に行きつく過程と
調教・展開・枠順・調子の良し悪しを見定め、
自分の中で空想し、分析し、その結果として馬券を買う、

という行為は非常に似ていると思うのです。

最終的に金銭が発生するかしないかの差で、
別に空想や分析が好きなら馬券を買う必要が無い、
と思う方もいらっしゃるでしょうが、

自分の予想したものが、正しければ、
ちょっとしたお金になるという遊びは面白いもの。

だから闇雲にテキトーに馬券を買っている人からすれば、
競馬はギャンブルかもしれませんが、

特別登録が出てからゴール板を通過するまでの時間を
予想に費やしている時間が面白いと感じている人にとっては
ギャンブルという一言で片づけるのはやや乱暴でしょう。

そういう楽しみ方をしている競馬ファンはバカみたいな損をすることも無く
息長く競馬を楽しみ続けることが出来るのではないかと思います。

競馬で最も楽しい時間は「予想をしている時」
競馬で最も緊張する時間は「レースの前」
競馬で最も興奮する時間は「ゴールの瞬間」

それぞれのタイミングで楽しみ方をわかっている人といない人では
人生の楽しみの幅の広がり方も変わるでしょう。

競馬は奥深いモノ。

競馬を楽しむにはギャンブルとしての側面だけでないものを
どれくらいたくさん見出せるかが重要です。

競馬をギャンブルとして見ると、途端に私はつまらなくなりますが、
それ以外の要素（血統や馬産、ホースマンのドラマなど）が絡み合う面白い遊び。

やはりまだ、ここまで書いていても、自分の中に
「あなた」に対して

＜なぜ競馬をしているのか＞

という問いに明確に答えられる何かは見つかっていません。

その「何か」「なぜやっているのか」を明確に伝えていけるように
江戸川としても精進していきたいと思っています。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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